News
News

今話題のお金の教育とは

niitsu 2020.12.24

Pocket



皆さんは、子どもに対して「お金の教育」をしていますか?
欧米では子どものころから投資や金融について学ぶ機会があるといわれています。

近年、日本でも子どもへのお金の教育について注目が集まっていますが、まだまだ浸透していない印象です。
そもそも、「お金の教育」という言葉自体があまり認知されていません。
読者の皆さんも、関心はあるけれど、何をしたらよいのか、いつから始めるべきなのか分からない方が多いのではないでしょうか。

そこで今回は、子どもにお金の教育をするメリットや、始めるタイミング、お金の教育の実践方法について紹介したいと思います。
ご家庭でお金の教育を取り入れたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

お金の教育とは?





お金の教育とは読んで字のごとく、お金に関する教育を行うことです。
マネー教育や金融教育とも呼ばれています。子どもにお金の教育を行うことで、生き方や価値観を育てられるといわれています。
さらに、お金や金融のはたらきを理解し、社会の仕組みを学ぶことで、仕事をするときや選挙権を得たときに主体的に行動できるようになるともいわれます。

お金の教育のメリット





幼少期からお金の教育を行うことで、「お金の大切さ」を早い段階から理解させることができます。
お金は生きるために必要なものですが、働かなければお金を得ることはできません。使えばなくなり、貯めれば貯めるだけ金額が大きくなります。
まずは、そういった「お金とは何か」という根本的な部分を学ぶことで、お金との付き合い方や考え方を理解できるようになるでしょう。
それによって、正しいお金の使い方や金銭感覚を養うことも可能です。

また、幼いうちからお金について学ぶことで、社会に出てから金銭トラブルに巻き込まれにくくなります。

例えば、毎月借金をしてしまい、その借金を返すためにまた借金をしてしまう。
友だちに大金を貸してしまった。老後の生活資金が作れない・・・などの問題は、大人になってから直面する可能性がある事柄です。
こういった問題にはもちろん収入面の理由もありますが、根本的にはお金との付き合い方や考え方に原因があるように感じます。
小さい頃からお金との付き合い方を学んでいくことで、大人になってからも無理のない資金計画を立てられるようになるでしょう。

お金の教育を始めるタイミングは?





では、いつからお金の教育を始めるべきなのでしょうか?
それは、子どもがお金に対して興味を持ったときです。子どもがお金に関して何かしらの質問をしてきたときがベストなタイミングといえます。
教えるのが早すぎて困ることもないので、幼稚園・保育園のときにお金のおもちゃで遊んだり、お金の数え方を教えたりしてもよいでしょう。
遅くとも、親の言葉を素直に聞き入れる小学校低学年ころまでにはお金について少しずつ教えてあげてください。

お金の教育はどのようにして始めるべき?





お金の教育を始めるのに一番手軽なのは、「おこづかい制度」を設けること。
ただし、ただ単におこづかいをあげるだけでは何の学びにもなりません。
しっかりとルールを設け、その中でいかにやりくりするかを学ばせることが重要です。

まずは、おこづかいの適用範囲を決めましょう。
文具や本は自分のおこづかいで払うのか、それとも親が購入してあげるのか、この線引きをしっかりしないと、親子喧嘩の火種になる可能性があります。
また、範囲を決めることでおこづかいを貯める目標にもなり、おこづかい制度を長続きさせることもできます。
おこづかい制度を導入する前に、適用範囲について家族できちんと話し合って決めてください。

また、おこづかい帳を作ることもおすすめです。
おこづかいを計画的に使えるようしっかり自分で管理させることで、お金との付き合い方を学ばせることができます。
もちろん、管理に失敗して使いすぎたり、買う予定だったものが買えなかったりすることもあるでしょう。
しかし、子どものときにそういった失敗を経験することで、大人になってから金銭問題を回避できるようになるのです。
もし子どもがきちんとお金を管理できていないようであれば、話し合いながら一緒に課題を解決してあげてください。

まだ子どもが小さくておこづかい制度を設けるのが難しいという方は、おもちゃのお金を使ったお買い物ごっこが最適です。

親子でお客さん役とお店の人役を交代しながら、身の回りのものに値段をつけてお買い物ごっこをしてみましょう。
商品には値段がついていること、商品を買うのにお金が必要なことや、お金を多く払うとお釣りが来ることなどを遊びながら学べます。
慣れてきたら、お金の種類を増やしたり値段のバリエーションを増やしたりしながら、少しずつ理解力を深めてあげてください。
もしおもちゃのお金がなければ、おはじきを使用してもよいでしょう。
おはじきを使えば、数字を読めない小さな子どもでも遊べますよ。

まとめ





今回は、お金の教育について紹介しました。
子どもが幼いころからお金の教育を行うことで、お金との付き合い方を学ぶことができ、それによって価値観を育てることができます。
また、子どもが将来お金に振り回される心配を減らすこともできるでしょう。
少しずつでもよいので、子どもがお金に触れる機会を増やしてみてはいかがでしょうか。
Pocket