News
News

THE ROYAL EXPRESSとは?車両編成やプランを紹介!

niitsu 2020.11.24

Pocket

先日、北海道で初めて運行した「「THE ROYAL EXPRESS~HOKKAIDO CRUISE TRAIN~」が話題となりましたよね。

THE ROYAL EXPRESSは伊豆急行と東急電鉄が手掛ける観光列車ですが、今回はJR北海道・東急電鉄・JR東日本・JR貨物の4社共同プロジェクトとして、北海道内の4エリアを走行。
旅行代金が1人あたり68万円という豪華な内容も注目を集めました。

しかし、ニュースを見ていて「そもそもTHE ROYAL EXPRESSはどんな列車なんだろう?」と思った方もいるのでは?
名前は耳にするものの、実際の車両編成やデザイン、プランについてご存知ない方もいると思います。

そこで今回は、THE ROYAL EXPRESSの概要や、北海道での運行について紹介したいと思います。

THE ROYAL EXPRESSとは?




THE ROYAL EXPRESSは、2017年7月21日に横浜駅 – 伊豆急下田駅間で運行を開始した観光列車です。
コンセプトは「美しさ、煌めく旅。」。
単に目的地へ向かうだけでなく、乗ったときから伊豆の魅力と旅の楽しさを感じられるように造られています。

車両は8両編成で、定員は約100名。
客車、食堂車、キッチンカーなどで編成され、コンサート・結婚式・展示会などさまざまな活用が可能です。

また、車両のデザインは、インダストリアル・デザイナーの水戸岡鋭治氏が担当。
車両ごとにデザインが異なり、先端技術から生まれる素材や工法に、伝統素材や職人の技を組み合わせることで上質な空間を創り出しています。

これまで約9,000名弱が乗車し、そのうち約10%がリピーターになるほど人気です。 著名なシェフやデザイナーの監修による料理や飲み物とともに、ゆったり寛ぎながら旅を楽しめますよ。

THE ROYAL EXPRESSの車両編成




子どもも大人も寛げるゴールドクラス
THE ROYAL EXPRESSは、車両ごとに空間デザインが異なるのが特徴です。
1・2号車はゴールドクラスと呼ばれ、子どもから大人まで楽しめるよう工夫されています。

1号車には木のプールや絵本図書館を備えており、親子で一緒に寛げます。
また、1号車には親子で座れるファミリーシートが6席あるのも嬉しいポイント。
床を上げた席の車窓から、親子で伊豆の素晴らしい景色を眺められますよ。
ファミリーシートを利用するお子さまには、特別なお子様ランチも用意してくれます。
なお、ファミリーシートは身長140cm以下のお子さましか利用できないので注意してください。

2号車はシックな雰囲気の空間で、旬の食材を活かした料理を堪能できます。
家族や友人との会話を楽しみながら、豊かな時間を過ごせるでしょう。

音楽と食事を楽しめるプラチナクラス
5号車~8号車は、音楽を聞きながら食事と車窓を堪能できるプラチナクラス。
組子などの伝統工芸やステンドグラスなどが各所に散りばめられた贅沢な空間です。
ゆっくり寛ぎたいときは7・8号車で過ごし、食事の際には5・6号車のレストラン席に移動します。
食事中は、バイオリンとピアノの生演奏やコース料理を楽しめますよ。

3号車はさまざまな用途に活用できるマルチスペース 3号車は、展覧会・結婚式・会議などさまざまな用途に使用できるマルチスペース。
特殊技術の「電鋳」で製作した黄金パネルを天井に配した世界初の車両です。
カウンターではTHE ROYAL EXPRESSオリジナル商品も販売しています。

4号車はまるまる1両がキッチン 4号車は、THE ROYAL EXPRESSのメインキッチン。
最大100名の乗客の料理を用意するため、まるまる1両がキッチンとなっています。
緑の葉に囲まれたデザインのキッチンから、伊豆の海の幸・山の幸を届けてくれます。

プランは「クルーズプラン」と「食事付き乗車プラン」




クルーズプラン
クルーズプランは、THE ROYAL EXPRESSの乗車・宿泊と観光を組み合わせた1泊2日のプランです。
座席はプラチナクラスが用意されます。
プランの内容は、主に下記4つに分かれています

プランA・・・開国の地 南伊豆・下田の歴史・文化・自然を感じる優雅な旅
プランB・・・日本の原風景が残る西伊豆(松崎・堂ヶ島)を巡り ロマンを感じる旅
プランC・・・名旅館で優雅な時を過ごし文豪が愛した中伊豆の自然・歴史・文化を感じる旅
プランD・・・開国の地 下田の歴史・文化・自然を巡る土日祝限定プラン

食事付き乗車プラン
食事付き乗車プランは、列車内での食事が付いているTHE ROYAL EXPRESS片道乗車プラン。
乗車前後の時間は自由に過ごせるので、目的地までの時間をTHE ROYAL EXPRESSで過ごしたい方におすすめです。
THE ROYAL EXPRESSの座席をプラチナクラス・ゴールドクラスから選べるのも、クルーズプランとは異なります。

2020年、THE ROYAL EXPRESS北海道が運行




2020年、THE ROYAL EXPRESSは、北海道胆振東部地震の影響を受けた北海道の地域観光振興と地域活性化のために、「THE ROYAL EXPRESS ~HOKKAIDO CRUISE TRAIN~」として北海道内で運転されました。

列車駅の装飾は、THE ROYAL EXPRESSと同様に水戸岡鋭治氏が担当。
列車の動力となる機関車は橙・オレンジ、列車内サービス用電力を供給する電源車は白・ホワイトをメインカラーとしています。
THE ROYAL EXPRESSのロイヤルブルーに、橙、白が見事に融合した特別列車が北海道を走り抜けました。

運転エリアは、札幌駅から「帯広・十勝」「釧路・知床」「オホーツク・北見」「旭川・美瑛・富良野」の4エリア。
世界に誇る北海道の大自然やその恵みを満喫できる3泊4日のプランは、2人1室利用で1人あたり68万円という贅沢な内容となりました。

2020年1月のプラン発表時には、全5回の運行を予定していましたが、新型コロナウイルス流行の影響で、運行回数は全3回に変更。
それでも、計150人の応募枠に対して計1,232名の応募者が集まりました。
1回の運行につき平均8.5倍の当選倍率となり、その人気ぶりが伺えますね。
2021年夏には、当初の予定より運行回数を2回増やした計7回の運行が決定しています。
Pocket