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富裕層が子供にお受験をさせる理由とは

渡辺 智 2020.10.29

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皆さんは学歴に対してこのようなデータがあることをご存知だろうか?

「経済力が高い親の子供は高学歴」子供の学歴が経済力に左右されてしまうのは賛否が分かれるところであるが、これは歴然とした事実である。

経済力が高い富裕層の多くは子供にお受験をさせる。

もちろん高い教育水準を子供に受けさせたいと言うのが1番の目的ではあるが、本当にこれだけの目的で富裕層の多くは子供にお受験をさせているのだろうか?

そこで今回は富裕層が子供にお受験をさせる理由について説明をする。
これは大企業の人事制度に通じる非常に生々しい話になるのでぜひ参考にしてほしい。

富裕層が子供にお受験をさせる理由①人脈

富裕層が子供にお受験させる最大の理由は人脈作りのためだろう。

子供に小学校受験をさせる親の経済力は総じて高い。経済力がなければ子供に小学校受験をさせることができないからだ。
つまり小学校受験をする世帯は経済力の高い世帯が集まることになる。

自分のカテゴリーと一緒の人たちが集まるので富裕層にとっては非常に安心感があるのだ。

多くの富裕層は自分のカテゴリー以外の人たちを警戒する傾向にある。それはそうだろう。あまりにも生活レベルや境遇が違う子供たちと付き合わせると自分の子供が変な道に進んでしまうことを警戒するからだ。

小学校受験をする家庭であればしっかりとした考えを持っている親が多いので安心して自分の子供を預けることができる。

また経済力が高いという事は地元の名士であったり大企業に勤めている親が多いということになる。
世間一般で言われるいわゆる勝ち組の親が多いのでそこで培うことができる人脈は非常に貴重だ。

親同士のネットワークはもちろんだが子供同士のネットワークも今後社会に出ていく上で非常に重要になる。

大企業に勤めている皆さんの中には、例えば慶応大学の学閥の強さを目のあたりにしたことがある方も多いのではないだろうか?
慶応大学は皆さんご存知の通り小学校から系列校が用意されている。慶応幼稚舎(小学校)から大学まで慶応一筋で通っている人のネットワークは凄まじいものがある。
大企業の役員には多くの慶応出身者がいる。自分の母校の後輩がかわいいのはどこの学校を卒業してもそうだろう。
特に慶応幼稚舎出身者が役員の場合、慶応幼稚舎の後輩を引き上げたいと思う人が多い。

全く人事評価が同じでも慶応幼稚舎出身と言うだけで抜擢されるケースが非常に多いのだ。このように社会に出てからお受験をしたと言う事実は非常に有利に働くことになる。

このようなネットワークを子供に持たせたいがために小学校受験をさせる富裕層が非常に多いのだ。

富裕層が子供にお受験をさせる理由②のびのび育てたい

富裕層が子供にお受験させる理由の2つめは子供をのびのび育てたいということだ。どうしても高校受験・大学受験があると受験勉強に集中せざるを得ない。受験をしたことがある人であればその大変さはわかるだろう。

もちろん受験をすることによって得られるものは大きい。1つのことに集中をする能力や忍耐力など様々なものが身に付く。
いまだに就職活動において学歴が重要視される理由は、1つのことに集中をして成し遂げる能力を計る最もわかりやすいものさしだからだ。

しかし受験をすることによって他の能力を伸ばせない可能性があることは否定できないだろう。今は多様性が求められる時代であるしプログラミングなど能力がある人材は重宝される傾向にある。

自分の子供が受験にとらわれず自分の能力を最大限に高める環境を作りたいがために富裕層の多くはお受験をさせるのだ。
お受験をさせることによって、学歴と子供の個性を伸ばす2つを手にいれることができるからだ。

まとめ

今回は、富裕層が子供にお受験をさせる理由について説明をした。正直人脈づくりのためにお受験をするケースが多いが子供の能力を伸ばせる環境を手にしたいという理由もある。

これだけ多くのメリットがあることを考えると経済的余裕のある富裕層が子供にお受験をさせることは必然といえるだろう。

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