

ホリスティックな温泉旅館Amanemuが3月1日オープン
NOBLE STATE NEWS 2016.03.01
アマンリゾート初の“温泉旅館”、Amanemuが伊勢志摩に3月1日オープン。スイート24室と2棟のプライベートヴィラはすべて個別の温泉付きです。しかもここのアマンは日本の旅館の伝統にのっとり、日本人の女将が総支配人を務めるというから面白いですね。
思えばカリスマ的創業者としてアマンを率いてきたエイドリアン・ゼッカ氏は(現在はもう経営から離れていらっしゃいます)、インドネシア出身の元ジャーナリストであり、アマンはアジアにルーツをもつ稀少なラグジュアリーブランド。そんなアマンが温泉旅館という日本のリゾートスタイルをどう打ち出してくるのかはとても興味があります。

Amanemuをデザインしたのはアマン東京と同じケリー・ヒル・アーキテクツです。日本の民家を現代的に解釈し、低く張り出した瓦屋根の庇、黒っぽく塗装された杉材の壁が美しい建物になっています。
室内には日本の木材を使って編んだシェードの照明が吊るされ、白木のオーク材でつくったテーブルが置かれている等ナチュラル志向で、日本の伝統的生活スタイルに敬意を払った新しいアマンスタイルが生まれています。

さらに注目すべきは、近年アマンリゾートが志向しているホリスティックリゾートとしての側面です。そこはやはり湯治という言葉のとおり、温泉の治癒力を最大限利用していて、貸切温泉風呂がふたつある温泉パビリオンには水中指圧のワッツプールに4室のトリートメント・スイートがあります。またこのパビリオンにはフィットネスジムやヨガスタジオがあるところは、やはり日本の温泉旅館と少々趣が違うところでしょうか。

温泉旅館でありながらホリスティックリゾートとしての味付けがそこにあるところに惹かれてしまいます。これはたぶん、海外からのお客さんにもとても新鮮な日本体験になることでしょう。日本にこれまであった旅館、ホテルとも、外資系のホテルとも、またちがった新しい日本を体験することになるのだと思います。
https://www.aman.com/ja-jp/resorts/amanemu