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どうなる2019年のラグジュアリー?

NEWS BLOG 2019.01.29

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 昨年末、コンサルティング会社のマッキンゼーとウェブメディアのBOFが出しているレポートで、今年のラグジュアリー業界の予測についてふれられていて、以下のような行動指針が推奨されています。
(1)デジタル重視でスピード感をもつ
(2)ソーシャルな事象に敏捷に反応する
(3)企業の透明性を遵守
(4)サスティナビリティを追求する

 レポートは300社近い業界エグエクティブへのインタビューをもとに作られていますが、回答者の42%が景況悪化を予想。そんな中でもアジア太平洋地区はラグジュアリーの伸びが期待されると。中でもインドは2022年までに世界6位のラグジュアリー消費国になることが予想されており、300社を超える企業が今後2年以内にインドに店舗展開することを考えているといいます。

  ジャンルとして伸びるのはアスレジャーを含むスポーツウェア(6-7%)。またここ最近あまりよくなかった靴(2.5-3.5%)や時計・宝飾(1.5-2.5%)が今年は伸びると予想される。さらに移動や旅行は活発になるため、スーツケースも伸びが予想され、4.5-5.5%と高率です。

  スーツケースといえばニューヨーク発のawayのような、スマホを充電できるスマートスーツケースが人気ですが、リチウムイオン電池の発火事故からエアライン各社がバッテリーパックを機内にに持ち込めないようにする規制が厳しくなり、昨年はBluesmartのように廃業するところも出て来るなど、この業界も激しく動いています。

  またラグジュアリー市場で存在感を増すミレニアル世代やZ世代のサスティナブル、ソーシャルへの志向を重視すべきとされています。LGBTのプライドコレクションを発表するとか、より多人種で、いろんな体型、条件のモデルを起用しているということを問われていまるのです。

  サスティナブルやソーシャルという面では、ティファニーがダイヤモンドの原産地公開をする (WWD)、 シャネルがワニ革やヘビ革などのエキゾキックレザーを使わないと宣言する (HUFFPOST) など、業界の巨人はすでに大きく動いています。

  今年もソーシャルな舞台で敏捷に動くブランドに注目が集まりそうです。

参照サイト:CPP-LUXURY

cover photo:Dimitry Dolgolaptosev Luxury Life | Instagram

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