ラグジュアリーライフアドバイザー兼ライターのH/Ashが、VIPならではの滞在を可能にする、厳選した海外高級ホテルを紹介してゆく「VIPを楽しむラグジュアリーステイ」。

第24弾となる今回は、古くは英国首相ウィンストン・チャーチルに「もっとも愛すべき場所」と絶賛され、旅行業界最高峰の賞「コンデナスト・トラベラー」にアフリカNo.1にも選出された、格式あるエキゾチックパレスホテル「ラ・マムーニア」をご紹介いたします。



北アフリカの国、モロッコ。ベルベル文化にアラブ文化が融合したモロッコは大西洋と地中海を挟んでヨーロッパに面し、またフランスの植民地であった影響等から、ヨーロッパの文化も混ざり合った国として、欧米のセレブリティ達の人気を広く集めていました。



首都であり、政治の中心地であるラバトや、世界一の迷宮都市フェズ、雄大なサハラ砂漠等、魅力的な場所が数多くあるモロッコ。その中でも最も人気なのは第4の都市マラケシュです。かつて繁栄した、モロッコ最古のイスラム国家 ムラービト王朝の都であったマラケシュは、ベルベル語で「神の国」を意味します。

その名の通り、かつての栄光の姿を色濃く留める旧市街（メディナ）は世界遺産にも指定、 “南の真珠”と呼ばれるその美しい街並みは、まさに真珠の様に稀有な美しさです。そんなマラケシュを代表するホテルが今回ご紹介する「ラ・マムーニア」なのです。



マムーニアのはじまりは、18世紀にシディ・モハメド・ベン・アブダラ王が息子たちの婚姻のお祝いとして贈った庭園です。その庭に1923年、2人のモロッコ人建築家が50室限定の格調あるホテルを建設。その後、5度のリノベーションによって210室まで拡張されました。

その楽園の様な美しさと上質さは、マラケシュを終の住処としたイヴ・サンローランやローリング・ストーン、エルトン・ジョン等、数々のロイヤルファミリーやセレブリティを魅了。特に、英国首相ウィンストン・チャーチルは「ラ・マムーニアは世界でもっとも愛すべき場所」という言葉を遺した程マムーニアを愛し、またアルフレッド・ヒッチコックは代表作『知りすぎていた男』をマムーニアで撮影。その縁から2010年以降、マラケシュ国際映画祭でメインスポンサーとなる等、現在では単なるホテルを超え、マラケシュのモニュメントとして、歴史あるこの街の代表的な建築物となっています。



135室のゲストルームと71室のスイートルーム、モロッコ式リアドから選べる客室は、世界で活躍するインテリアデザイナー ジャック・ガルシアが2009年にリニューアル。また、2020年には大改装を終えた為、現在はモロッコの伝統と格式を保ちつつ、最新の快適さを備えた客室となっています。

そのうち、オススメはシグネチャースイート。6室限定のシグネチャースイートは、サテン生地の天蓋が美しい「バルダキン（天蓋）スイート」や、フランス出身の画家ジャック・マジョレルにちなみ、要所要所に“マジョレルブルー”と呼ばれる鮮やかな青色が使われている「マジョレルスイート」等、マラケシュやマムーニアに関連したテーマを美しく体現しています。



2020年の大改装を経て、マムーニアではレストランもリニューアル。メインダイニングはモロッコ料理のル・モロカン、イタリア料理のイタリアンbyジャン・ジョルジュ、アジア料理のアジアティークbyジャン・ジョルジュの3つ。

イタリア料理とアジア料理は、ニューヨークを中心に世界中にレストランを展開する、著名な料理人 ジャン・ジョルジュが監修を手掛けています。地中海や大西洋に面し、新鮮な魚介類や上質なオリーブが育つモロッコの食材を存分に活かしつつ、ジャン・ジョルジュらしく、インターナショナルな創作料理です。

もう一つの「ル・モロカン」は、リニューアルを超えて支持されている、洗練されたモロッコ料理の専門店として不動の人気を誇ります。モザイクに彩られた宮殿の様な内装の中、日本では経験出来ないモロカン料理の繊細なスパイスを味わう、必食のレストランです。



また、ホテル専門ウエブマガジン「HOTELS」のホテリエ・オブ・ザ・ワールド2021で「ベストジェネラルマネージャー」に選出された総支配人ピエール・ジョエムの肝いりで行われたリニューアルの結果、ホテル内のスイーツの全てはピエール・エルメが監修。ゲストルームのウエルカムスイーツはもちろん、ピエール・エルメの宝石の様なスイーツをブティックで購入出来る他、サロン・ド・テ・バイ・ピエール・エルメでは、朝食とアフタヌーンティーが楽しめます。



マムーリアでマストなのがスパ体験。「La Mamounia’s Spa」では、モロッコ原産のガスールやサフラン等を使用する、モロッコ伝統のボディケアを活かしたトリートメントはもちろん、専門のスタッフがアカスリや洗髪をしてくれるハマムやサウナ、アルガン等を、宮殿を思わせるエキゾチックラグジュアリーなスペースにて受ける事が出来ます。



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いかがでしたでしょうか。

かつての王族の庭園を敷地に持つ「ラ・マムーニア」は、敷地のあちこちに木々や花々が咲き乱れ、色あざやかな鳥が飛び回り、アフリカならではの色彩に満ち溢れた非日常空間です。現在はリニューアルを記念して、宿泊日数に応じて、空港へのリムジン送迎や朝食、スパ体験等のサービスが付随するスペシャルコースをいくつかご用意。

「マラケシュの貴婦人」と呼ばれる、世界中のセレブリティを魅了し続ける「ラ・マムーニア」での、圧倒的なエキゾチックラグジュアリーをぜひお楽しみください。

ラ・マムーニア
https://mamounia.com/en/