ラグジュアリーライフアドバイザー兼ライターのH/Ashが、VIPならではの滞在を可能にする、厳選した海外の高級ホテルを紹介してゆく「VIPを楽しむラグジュアリーステイ」。

今回はアブシンベル神殿への入り口：アスワンに佇む高級名門老舗ホテル「ソフィテル・レジェンド・オールドカタラクト・アスワン」をご紹介いたします。



文明の始まりは、メソポタミア文明・エジプト文明・インダス文明・黄河文明だと言われています。それらの四大文明のうち、エジプトは現在も各地にピラミッド等の巨大遺跡が残っており、失われた古代のロマンを求めて、古今東西、様々な人々が絶える事なく訪れています。



川に沿って発展していった他の文明と同じく、エジプトもまた、ナイル川に沿って文明を発展させていきました。ですから、遺跡の多くもナイル川沿いのカイロやアスワン、ルクソールといった都市から訪れる事が出来ます。



今回ご紹介する「ソフィテル・レジェンド・オールドカタラクト・アスワン」は、南部の都市アスワンにあります。アスワンはナイル川の東岸に位置する、南エジプトの玄関口。ピラミッドに並んで人気のある、アブ・シンベル神殿への拠点として有名ですが、ナイル川に沿った、砂漠の中のオアシスのような街の景色は、エジプトでも一、二を争う優美さです。



エジプトでも有数の、異国情緒あふれる都市アスワン。古今東西、様々な著名人たちを惹きつけてきたこの地において、アブシンベル神殿等の遺跡と並んで有名なのが、今回ご紹介する「ソフィテル・レジェンド・オールドカタラクト・アスワン」です。というのも、オールドカタラクトを建築したのは、世界で初めて旅行会社を創立した、近代旅行の生みの親、トーマス・クックです。「旅行」という概念を広めていったクックにより愛され、作り上げられた、この宮殿のようなホテルに魅了され、ロシア皇帝・ニコライ2世や英チャーチル首相、サッチャー首相、ダイアナ妃、米カーター大統領などの王侯貴族や国家元首、ツタンカーメンの墓を発掘したハワード・カーター等、これまで数え切れない著名人たちが宿泊名簿に名前を連ねてきました。



その中でも、オールドカタラクトの名を世界に轟かせたのが、ミステリーの女王：アガサ・クリスティです。名探偵ポワロシリーズ等、数々の名作を世に送り出してきた推理小説作家：クリスティの作品の中でも、特に人気の高い『ナイルに死す』は、このオールドカタラクトで執筆されました。



ホテルはクックのデザインによる、19世紀ビクトリア様式の格式あるパレス館と、1961年に建てられた、モダンなナイルウィングス館に分かれています。



パレス館はまさにパレス＝宮殿。ロシア皇帝等、伝説の王侯貴族たちを満足させてきた重厚かつ豪華絢爛なしつらえは、ロイヤルな雰囲気たっぷりです。スパのあるナイルウィングス館は、オールドカタラクトらしい重厚な雰囲気はそのままに、一層モダンな滞在を楽しめます。どちらも歴史ある建築ですが、3年かけた全館改装を2011年に行っていますので、上質さを味わいつつ、快適に過ごす事が出来ます。



パレス館とナイルウィングス館、どの部屋も格式ある滞在が出来ますが、一番のオススメはやはり「アガサ・クリスティ　スイート」。その名の通り、アガサ・クリスティが滞在した部屋です。広々としたリビングルームやバスルーム、ラグジュアリーなベッドルームは、まさに最高峰のラグジュアリー。この部屋に滞在される際にはぜひ、ナイル川を一望するバルコニーでくつろぎつつ、この部屋で執筆されたクリスティの名作『ナイルに死す』に思いを馳せてください。



また、滞在中はぜひ、ナイル川に面したプールやテラスでもリラックスタイムを。オールドカタラクトはナイル川の対岸のヌビア砂漠にあり、エレファンティン島の向かい側に位置します。夕陽に染まる砂漠や、ファルーカの白い帆が翻るナイル川をゆっくりとながめて過ごせば、ファラオが君臨した古代の文明や、悠久の歴史に存分に浸る事が出来る事でしょう。


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今回は歴史あるエジプトの五つ星ホテル「ソフィテル・レジェンド・オールドカタラクト・アスワン」をご紹介いたしました。

まだまだ気楽に海外に行く事が難しい現状ですが、ぜひ一日も早く、皆様が安心してエジプトに行ける日が訪れますよう。

常に国際的な感覚を忘れず、最先端の生き方を続けるエグゼクティブな皆様の為に、今後も引き続き、上質なライフスタイルの参考になる海外ホテル情報をお届けしてまいります。

『ソフィテル・レジェンド・オールドカタラクト・アスワン』
http://h-rez.com/a120048/index.htm