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プライベートジェットの費用(購入費・維持費)とチャーター利用のススメ

焔(Homura) 2021.01.26

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プライベートジェット(自家用ジェット)を所有することで、空の旅をより快適にすることができます。

日本ではあまりなじみがありませんが、海外ではプライベートジェットを「ビジネスジェット」と呼んでいます。セキュリティチェックなどの手続きを減らし、移動中のプライベート空間を確保することは、多忙なビジネスパーソンにとって重要なことです。

そこまで常用するものでなくても、ちょっと贅沢な旅行をしたい時などにプライベートジェットを使ってみたいという方は多いことでしょう。

そこで以下では、プライベートジェットを保有するための費用と、保有し続けることが難しい方のための「チャーター」という選択肢についてご説明していきます。

プライベートジェットを保有するための費用はいくらか

まずは個人でプライベートジェットを保有する場合、どれぐらいの費用がかかるかを見てみましょう。

結論から言うと、まずはプライベートジェットを購入するための費用と、飛ばす際の燃料代は機種や使用状況によってまちまち。それ以外にも維持費として、どれだけ安くても毎年5000万円ほどはかかる見通しです。

機体購入費用

最初に注目したいのは、機体そのものを買うための費用です。当然のことですが、機体によって価格やスペックは大きく異なります。以下に数例挙げましたのでご覧ください。

◆ガルフストリームG550
価格:約50億円
最大座席数:18席
航続距離:12,500km
最高速度:885km/h

◆セスナ・サイテーションソブリン
価格:約20億4000万円
最大座席数:9~12席
航続距離:5,273km
最高速度:848km/h

◆ピジョン・ジェット
価格:約2億2000万円
最大座席数:7席
航続距離:1,850km
最高速度:555km/h

特にピジョン・ジェットはシーラス・エアクラフト社が販売しているプライベートジェットで、業界の中ではほぼ最安値として知られています。機体購入費用は最低でもこれぐらいはかかると考えて良いでしょう。

燃料費用

プライベートジェットを飛ばすためには燃料が必要です。機体の性能にもよりますが、だいたい10,000kmあたり20万円程度かかります。

人件費用

プライベートジェットを運転するためには免許を取得する必要があります。大抵の場合は自分で運転するのではなくパイロットを雇用するほうが現実的でしょう。

プライベートジェットを飛ばすために必要なのは「パイロット」と「フライトアテンダント」です。年間定期的に稼働させる場合、人件費用は最低でも約2400万円はかかる見通し。内訳は次の通りです。

・パイロット:2,000~2,500万円
・フライトアテンダント:400~500万円

駐機費用

保有しているプライベートジェットは、稼働していない時でも空港に駐機しておく必要があります。保有者と空港が契約した上で駐機することになりますが、費用はだいたい100万円/月、年間で1200万円ほどかかります。

整備費用

プライベートジェットを安全に飛ばすためには、稼働していない時でも定期的に整備する必要があります。そのためには整備士を雇用する必要があり、年間で1000万円ほどかかります。

格安でプライベートジェットに乗れる、「チャーター」という選択肢について

ここまでプライベートジェットを購入して保有するための費用をご紹介してきましたが、単に購入したら「はいおしまい」とはならず、その後の維持費も相当かかることが分かります。
(上でご紹介した例はあくまで最低値で、機種や使用状況によっては毎年数億円かかることも珍しくありません)

「プライベートジェットを買うほどの予算はない」
「そんなに頻繁に乗るわけではないから必要性を感じない」

という方は多いことでしょう。そのような方は、チャーターという選択肢について考えてみましょう。プライベートジェットをそのとき限りで借りれば、保有し続けるよりも費用はずっと安くなります。

◆チャーター費用の具体例
以下は阪急交通社が提供している、プライベートジェット手配サービスの大まかな価格です。
(燃料代や人件費用、整備代など各種費用込み)


まとめ

海外ではビジネスでも使われることがあるプライベートジェット。大抵の方にとって購入して保有し続けるのは難しいでしょうが、たまの旅行でチャーター機を利用してちょっと贅沢するぐらいなら、手が届き得る範囲と言えるかもしれません。

チャーター機の手配は上の例で出した阪交通社もそうですが、各交通会社、旅行会社から提供されています。各顧客の要望に合わせて細かく調整してもらえるため、少し覗いてみると日々の仕事や旅行がより良いものになるかもしれませんね。
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