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日本の冬サーフィンの魅力

SHOTA 2021.01.16

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この記事では、日本の冬サーフィンの魅力についてお話したいと思います。
島国である日本は四方を海で囲まれているため、数多くのサーフポイントが日本中に点在しています。日本のサーファー人口も約200万人いると言われており、また、オリンピック種目として正式に選ばれたこともあって、今後サーフィンへの注目度はさらに上がっていくことでしょう。

日本は冬に突入し、日本海側では特に大雪が降り続け、近年の雪不足が嘘のようにスキー場も続々と営業を開始しています。
そんな、例年より早い降雪の中、千葉県北部に在住している私はスキーやスノーボードではなく、サーフィンを楽しんでいます。

冬のサーフィンは一体どのようなものなのか、サーフィンをやらない方には想像もできないと思います。「なんでわざわざこんな寒い中海に入るのか理解できない」と、たくさんの人に言われます。

しかし、私には入る理由があるのです。
そんな理由も説明しながら、冬のサーフィンについて紹介し、その魅力をお伝えできればと思っています。

千葉県北部、通称”千葉北エリア”は、まさにサーファーズパラダイス



この写真は、12月に撮った私の家の近くのホームポイントです。
波が綺麗に割れているのが見えるかと思います。
この日は海のコンディションが良く、かなり楽しめたサーフィンでした。

12月に入ってからは、このように千葉北エリアにはずっと海からのうねりが入っており、ある程度の波のサイズをキープしています。
また、すべてのサーファーが好むオフショア(陸から沖に向かって吹く風)もずっと吹き続けており、良いコンディションがしばらく続いています。

千葉北エリアの海岸線は、その一帯が九十九里浜と呼ばれており、日本最大級の砂浜海岸となっています。
その海岸線は主に南東向きになっており、そのため冬にこのエリアに吹き続ける北西風がぴったりと海岸線に合い、多くのサーファーに好まれるのです。
これが、私が冬のサーフィンを好む一つの理由でもあります。

千葉北エリアと言えば、やはりオリンピック会場にもなっている一宮町がサーファーには最も有名であり、サーフショップやビーチに合うおしゃれなカフェ、おしゃれな一軒家などが立ち並んでいます。
一宮町も、町としてサーフタウン構想なるものを掲げ、サーファーの移住を促進しています。県外から訪れるサーファーも、町の経済にとっては非常に大切な存在です。

千葉北エリアは地理的な観点からも、特に海からのうねりをダイレクトに拾いやすいため、ほぼ毎日サーフィンができます。
こういった様々な環境に恵まれた海岸は日本では数少なく、そういった理由から千葉北エリアはサーファーズパラダイスと呼ばれ、多くのサーファーに親しまれています。

ただし、やはり千葉北エリアは12月になるとなかなか寒いです。
ウェットスーツは5mm厚の最も分厚いもので、裏地は起毛素材になっているものを着用します。
さらに12月後半になると、ウェットスーツと同じ素材のゴムブーツとゴムグローブの着用も必須になってきます。
着用しないと、特に朝の時間帯はキンキンに手足が冷えてしまい、身体が思うように動かせなくなっていきます。

サーファーではなくても容易に想像できると思いますが、冬のサーフィンにおける辛い一面が、やはりこの寒さです。

冬の千葉サーフィン体験談

  では、実際の千葉県での冬サーフィン体験談をお話します。

下記写真は千葉県南部、千歳エリアと呼ばれるサーフポイントで撮った写真です(12月)。



サーファーなら写真を見ればすぐ分かりますが、この日もとても良い波でした。
波は、規則正しく一点を中心にして左右に綺麗に割れ、波にはパワーもあり、サーフィンには最高のコンディションでした。

この日は12月の中旬でしたが、千葉県南部のサーフポイントは海水温が千葉県北部と3℃以上も異なり、ブーツとグローブもなしで海に入れました。
ウェットスーツも5mmでは少し暑いぐらいで、3mmを着るサーファーが大半でした。
北部と南部では、それほど温かさに違いが出てきます。

寒いのがとにかく苦手な方は、千葉南エリアでのサーフィンがおすすめです。
さらに温かさを求めるのなら、千葉県の内房エリアや最南端サーフポイントの平砂浦もおすすめです。
下記写真は12月中旬の平砂浦の夕方ですが、内房エリアも平砂浦も西向きの海岸なので、夕日がとても綺麗です。



冬は特に空気も澄み渡っていて、こういった空の綺麗さも感じながらサーフィンができるのは、また魅力の一つでもあります。

では次に、多くのサーファーが集まる千葉北エリアのメインポイントでもある飯岡海水浴場での体験談です。



飯岡エリアは海岸線が南東向きなので、冬の北風が吹くと私はだいたい飯岡に向かいます。
特にこの12月は、毎日ずっと良いコンディションが続いていて、大満足のサーフィンができています。波のサイズが上がると、一番のお気に入りであるこちらのショートボードの登場です。



人から譲ってもらったサーフボードを綺麗にリペア(修復)してもらい、色も塗り直して完全に新しく生まれ変わったサーフボードです。
スケートボードに乗っているかのような滑らかな乗り心地が特徴で、一度良い波に乗ると病みつきになってしまう不思議なサーフボードです。

飯岡は千葉北エリアの中でも北の方なので寒さはなかなかのものですが、風向きがばっちり合い、波の面が綺麗に整った日が連日続いていました。
波のサイズはもちろんですが、やはりサーフィンは風向きが本当に大切です。
冬の時期は特に飯岡エリアでのサーフィンを私はおすすめします。
寒さを気にする暇もないほどの良い波に出会えます。

冬サーフィンの魅力のまとめ

  ここまで、冬の千葉県におけるサーフィンについて紹介してきましたが、千葉県に限らず冬のサーフィンの魅力はたくさんあります。

まずすでに何度かお伝えした通り、冬は北風が吹きつけるので、良いサーフィンには欠かせないオフショアの風が吹きます。
南風が吹きやすい夏の季節風とは異なり、夏とは違った場所でサーフィンを楽しめるのも冬サーフィンの一つの魅力です。

また、冬場はやはり夏に比べるとサーファーの数が圧倒的に減るので、波の取り合いなども減り、余裕を持ってサーフィンができます。
余裕があるので、もっと上達したいサーファーの練習時期としても、特に冬サーフィンはおすすめです。冬にサーフィンする人は上手い人も多いので、そういった人を観察するのもとても良い勉強になります。

この”人の少なさ”は、冬サーフィンの大きな魅力およびメリットの一つです。

そして、冬場はカラッと晴れる日も多く空気も澄んでいるので、寒さこそありますが景色や空も楽しみながら、気持ち良くサーフィンができます。
冬の朝日や夕日は本当に綺麗ですし、寒くて家に籠ってしまうよりは、日光も浴びて健康的な生活を送れます。
こういった習慣を持つことは、精神衛生面においても非常に良いことです。
心身ともに健康的になれるのは、冬に限らずサーフィンの大きな魅力です。
サーフィンセラピーというものが世界で普及しているほど、サーフィンは精神面にも大きなプラスの影響を与えてくれます。

以上が、冬サーフィンの魅力です。
逆にデメリットは寒さぐらいしか私は思いつきませんし、魅力やメリットの方が圧倒的に大きいのが冬サーフィンだと思っています。

ぜひ皆さんにも、冬サーフィンに一度は挑戦してみてもらえたらと思っています。
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