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芝公園

ANNE 2021.01.07

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日本で最も古い公園の一つである芝公園。 港区に芝公園があることは皆知っているが、古墳があることを知る人は限られているのではないだろうか。 都会の真ん中に公園にしては整備されていない不思議な一角があるとは思っていたが、縄文後期の貝塚と5世紀後半の古墳があると聞いて納得。 久しぶりにゆっくりと芝公園界隈を散策する機会があり、小さな発見が幾つもあった。
芝公園は明治6年に上野公園等と共に日本で最初の公園に指定された。元々は増上寺の境内も公園の一部であったが、政教分離の影響により境内が切り離され、今の形状となった。

公園左側の梅園から入ると銀世界と刻まれた石碑が見え隠れする。この梅園に咲く白梅の様子からその名が付けられたという。



そこから少し奥に進むと小高い丘が現れ、これが芝丸山古墳と丸山貝塚である。古墳は前方後円墳であり、都内では最大級。
アップダウンがあるため、週末はここをランニングコースにしている方も多い。





もう少し足を延ばすと比較的モダンな伊能忠敬の遺功表(石碑)が現れる。



伊能忠敬の測量の起点が、芝公園の近くであったことから、東京地学協会がその功績を讃えて建てたもの。現在の石碑は元々のが戦災で消失し、昭和40年に再建されたため、近代的なのも頷ける。
ちなみに東京地学協会の当時の会長は細川元総理である。



すぐ近くに芝東照宮があり、家康公を祀る廟として当初は増上寺の境内にあった。明治初期の神仏分離により増上寺から分かれ、東照宮と称するようになった。





東照宮内にある有名な神木の大イチョウ 1641年に安国殿の再建に際し、三代将軍徳川家光が植えたものという。歴史に浸りながら、そこから見える東京タワーがまた一段と美しい。
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