遠い国々(アフリカ編)
ANNE 2020.12.18
アフリカには直接行く機会がない方が多いと思う。
国際機関の記事で目にしたり、ニュースで政治が取り上げられることはあっても、一個人として触れ合うことは少ない。 今回、アフリカに住む方々とお話をし、そこから感じたことを少しシェアさせていただきたい。
ジンバブエと聞いて何を思い浮かべるだろうか。ハイパーインフレ、もしくは何も浮かばないかもしれない。 ジンバブエは農業国で、金やプラチナなどの資源に恵まれいたが、ここ20年程経済的混乱が続き、今もハイパーインフレから脱却できていない。
公用語は英語だが、家ではショーナなどそれぞれの言語を話すという。そのローカル言語はお互い全く通じないくらい異なるらしい。
インフレの影響で、物を他国から仕入れて売買する自営業で生計を立てる方が増える一方、国外移住を目指す人も多い。 人気の移住先は、アフリカ内なら南アフリカ、海外ならイギリス、カナダ、中東など。携帯は誰もが持っているが、偽物のサムソンなども多い。
やや意外だったのは、車を所有も多く、特に日本の中古車が人気で、数百から数千ドルで買えるらしい。ランチの写真を見せてもらったが、 主食はSadzaという白いとうもろこしをすりつぶしておかゆのようにしたもの。
SNSはフェイスブックが最もメジャーで、売買などビジネスの主要ツールとなっている。その他ワッツアップがよく使われているらしく、コミュニケーションにおいては他の国々との違いあまりないように感じた。
たまたまジンバブエに生まれ、生活しているが、綺麗な英語を話し、言われなければどの国、地域にいるのかすらわからない。
それだけコンピューターはボーダーレスな世界をもたらしてくれているとつくづく感じた。
ジンバブエの首都、ハラレ
別の機会に、マラウイ出身で、南アフリカに移住した方にお話を聞いた。
親の仕事の関係でアフリカ6か国での居住経験があり、現在は南アフリカに定住しているという。
南アフリカは経済的には進んでいるが、犯罪も多く、政治的腐敗も酷い。だが、発言の自由はあり、現政府に対し、変化を起こさないといけないと思っている人も多い。
特にヨハネスブルグの犯罪率は出身国であるマラウイよりずっと高いが、チャンスも多い。ただ、仕事選びの際、南アフリカ人が優遇されるが、仕方がないと割り切っていた。
その方は幼い頃からボーディングスクールで教育を受け、教育水準も高く、現在は大学で金融学を教えている。
こうして話をしてみると、知識にしても、言語にしても全く先進国に引けを取らない人材が多い。 世界が今以上にフラットになった時、英語がネイティブな人材を多く供給できることもあり、日本はもっと危機感を感じた方がいいのではと思う。
マラウィの教会