コロナ禍におけるタイムマネジメント術
ROSSO 2020.11.26
新型コロナウイルスの感染拡大が長期化する中、多くの人の当たり前や日常が失われた。仕事などの生活の基盤となる要素が揺らいだ人もいれば、趣味や人との交流といった日常の安らぎができなくなった人もいるなど、その影響度は大小さまざまだろう。
幸いにも私は公私にわたり影響が少なかったが、コロナウイルス前後で時間の使い方(=タイムマネジメント)は大きく変化した。しかも、結果的にはウィズコロナ時代になったことにより、タイムマネジメントを見直すことで、仕事や生活に対する充実度が増し、新型コロナウイルス感染拡大前より幸福度が高まっているように感じるのだ。
そこで、今回は私がコロナ禍で実践しているタイムマネジメント術についてお伝えしたい。
まず、コロナ禍前後でもっとも変化したことは「やることリストの削減」である。これまでなら、朝から仕事を行い、日中は投資や打ち合わせ、夜は会食や飲み会といった1日を過ごしていた。
そのため、予定ごとにやることリストがあり、そのタスクをこなすだけで1日が終わってしまっていたのだ。期間によっては、休日を返上して仕事に打ち込んでいたときもある。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大を機に外出が制限されたことで、打ち合わせや会食ができなくなり、従来のやることリストは大幅に減ったのだ。では、実際に新型コロナウイルスによって仕事や生活に影響はあったのか?
答えはノーである。コロナ禍によって判明したことは、これまで作成していたやることリストの大半は不必要なことであり、それをやらなくても仕事に支障もなければ、生活に影響が出ることもないということだ。
また、やることリストが減ったことで、当初タスクをこなしていた時間を読書や家の中でできる趣味に充てることができるようになった。その結果、知識量や考え方に幅を持たせられるようになったり、生活する中で身体的にも精神的にも余裕を作れたりするようになったのだ。
これは、数値としても如実に表れている。ここ数年、私はプライベートの時間を使い、年間100冊の書籍を読むように心がけていた。しかし、実際のところは仕事が多忙であるため、どんなに時間を割いても年間50冊〜60冊程度しか読むことができなかった。
しかし、今年に関してはすでに100冊の書籍を読むことができている。これだけを聞くと、ただ仕事に充てる時間が減ったようにも感じてしまうかもしれないが、本業の仕事や投資に関しても昨年以上の成績及び売り上げを記録している。したがって、やることリストが減ったことが仕事の減少に直結するわけではない。
今回は、タイムマネジメント術として「やることリストの削減」だけを例に挙げたが、私は今もなおコロナ禍のタイムマネジメント術を模索している。なぜなら、新型コロナウイルスが終息する頃には、もうコロナ以前のような仕事の仕方や生活スタイルは戻って来ないと考えられるからだ。そのため、これを機に変化を起こせない個人や組織は衰退の一途をたどることになるのではないかと考えている。
では、今何をすべきか?それは、新型コロナウイルスと共生していくために、これまでのスタイルを一度見直し、新たな時代に向けて一からすべてを構築することであろう。