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東京の日常

ANNE 2020.11.19

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欧州で再びロックダウンが増え、米国も一日の感染者数が過去を更新している(11月上旬時点)。
春頃のような未知のウイルスへの恐怖感は薄れたが、経済への影響が顕在化し始め、別の恐怖感が増しているように思う。ニュースで見るのはまだ氷山の一角なのかもしれない。

街の様子に目を向けると、ぱっと見人出が大分多くなってきたように思う。Go Toの影響で確かに週末のレストランの予約が取りづらくなり、満室のホテルも増えてきた。
しかしこれは二極化の一極でしかないのかもしれない。 ある程度の体力があり、Go Toに乗ることができる先は活気を取り戻しつつあるようだが、グルメサイトや旅行サイトにも登録していない先、 もしくは登録するとペイしないくらいの収益率でやっている先はこの波に乗れているのだろうか。
税金の再分配は最も必要としているところにはもしかしたら届いていないのかもしれない。

最近訪れたレストランを例に、お店の様子、どんな工夫をしているのかについて触れてみたい。




こちらのレストラン、かつてはロビンズクラブという名で結婚式場として人気だったが、数年前にオーナーも変わり、内装も一新されたが、優雅な雰囲気は健在。
フランス人デザイナーの贅沢な空間の使い方も魅力的で、コロナ対策でソーシャルディスタンスを取らないといけない今も全く問題にならないほどゆとりのあるレイアウトである。

こちらでは一時休業、間引き営業を経て、10月より通常稼働しており、週末はほぼ満席のようだ。結婚式も月に4件ほど開催されているとのことで、一見活気を取り戻したように見える。




フランスのジャスという食器で統一されたセンスの良さも嬉しい。ジャスはフランスリヨンで1857年に創設された陶磁器ブランドであり、さりげない美しさが人気である。



もう一件はこちらのブラジル料理、シュラスコのレストラン。
やはり同じく週末は大分予約で満席になることが多く、訪れた際は並ぶほどであった。
サラダバーがあるのだが、使い捨てのビニール手袋を一人一人が付けて取るようになっており、そのビニール手袋も手近づけると手袋が膨らみ、そこにすっと手を入れれば良いという機能的なもの。

それぞれ、さまざまな工夫をしているのがよくわかる。混み合うようになったレストランがある一方で、閉店に追い込まれているお店が増えているのも事実。
GoToの還元や政府の支援が広く行き渡ることを願う。
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