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命を大切に、患者を医療現場で支えていく学生達のゼロからの学び ナイチンゲールへチャレンジvol.1

M. Christophe 2020.10.08

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コロナの時期ですが、命を守り、助けるべく、看護学生達は医療現場で地道にコツコツと学んでいます。そこでは命を守る大切さを学んでいました。富裕層向けとは違う観点ですが、地位、名誉、お金とはまったく無縁な、無垢な看護学生の姿をお届けします。見て何か、私たちが日常で失っている、ピュアな気持ちを感じられるのではないかと思います。


命を大切に!学生達のチャレンジ

フローレンス・ナイチンゲール(Florence Nightingale、1820年5月12日 – 1910年8月13日)は、イギリスの看護婦、社会起業家、統計学者、看護教育学者です。近代看護教育の母であり、病院建築でも非凡な才能を発揮しました。



クリミア戦争での負傷兵たちへの献身や統計に基づく医療衛生改革で著名で、国際看護師の日(5月12日)はナイチンゲールの誕生日です。

ロンドンの聖トーマス病院に付属してナイチンゲール看護学校を設立しました。


ナイチンゲール病棟といわれた治療空間


コロナ禍に世界中で簡易ベッドで治療にあったた光景と似ていますよね。これは世界初の宗教系でない看護学校であり、現在はキングス・カレッジ・ロンドンの一部となっています。

ギリシア哲学についても造詣が深く、オックスフォード大学のプラトン学者、ベンジャミン・ジョウェットとも親しく交流されていました。

皆さんも小さなときに一度はフローレンス・ナイチンゲールの絵本を読んだ事はあると思います。

高円宮久子妃殿下のご視察がひっそり静かに


何より大切なのは命である。と、言われていたのが心に響きました。

津田梅子や、東京慈恵医科大学にも影響を与えたのがナイチンゲールでした。日本人でも多くの偉人が影響を受けています。

津田梅子がナイチンゲールとの面会を懇願しナイチンゲールのもとへ行った、このことがきっかけで、現在の津田塾大学創設に至ったというエピソードもあります。

現在の東京慈恵医科大学の原点となる学校を創設した高木兼寛は、セント・トーマス病院に留学しました。

高木兼寛(たかき かねひろ、嘉永2年9月15日(1849年10月30日) – 大正9年(1920年)4月13日)は大日本帝国の海軍軍人、最終階級は海軍軍医総監(少将相当)。医学博士。男爵。東京慈恵会医科大学の創設者。脚気の撲滅に尽力し、「ビタミンの父」とも呼ばれています。それまでの日本の食文化では、馴染みの薄かったカレーライスを『脚気予防策』として、大日本帝国海軍の給食に取り入れました(海軍カレー)。

英国の看護婦たちの働きに感銘を受け、このような看護婦を養成する教育所を日本にも作りたいと思い、創設されたのが東京慈恵医科大学看護学校です。

看護とはあらゆる年代の健康の段階にある人々に対して、その人らしい生活をおくることができるように援助する活動です。少子超高齢化といわれる日本の社会には、慢性的な疾患や障害を抱えながら生活する人々が大勢おられます。このような人々の生と死に関わる看護職の活躍の場は拡大し、多様化しています。

人間の尊厳を守り、人々の普遍的なニーズに応える看護師は、健康と幸福な生活とは何か、命や病とは何かなど、多くの課題と向き合い、自分自身の生き方と並行して、人を見つめるための視点を育む必要があります。そのため、看護に必要な基礎的な知識を蓄えそれらを活用し、適切な技術をもって看護を学ぶことは大切です。

慈恵看護専門学校は、明治18年教育所開設以来135年の長きに渡り大切にしてきた、品位、礼儀、辞譲、温和な態度で看護を実践できる看護師を育成されています。




ナイチンゲールの絵の前で


今年は、入学生代表から「生命の守り手として、人々の健康の援助者として社会の期待に応えられるよう研鑽を積みます」と宣誓がインターネットを通じて伝えられました。

勉強会ありがとう


2年生の「妊婦・産婦の看護」の授業です。全員が妊娠8か月の妊婦さんの体験をします。かわいいマタニティウエアを着て、将来の自分を想像してニッコリ。

クミコ・クリストフのヒーリングアートの研修も始まりました。1週間の午前中のプログラムです。


クリストフの絵本は全国の都道府県市町村の図書館すべてに入っています


学生にとっては、とても新鮮な時間でした。新しくうまれてくる子供達をお腹に宿している妊婦さんの気持ちを和らげる話し方、日々の健康管理や考え方、対応の仕方。また検温のときに寄り添ってやさしくお声をかけるなど、日常そこまで気をつかうことがない若者たちが、ゆっくりと学んでいきます。


病棟内での研修


新1年生が入学して約7カ月。早速、看護見学実習が行われました。一人ずつ看護師の後ろについて、入院患者さんの生活の様子や看護師の仕事を見学します。忙しく病院病棟を動き回る看護師の後を追うのはクタクタになりますが、実際の看護を間近で見て、看護師になる決意が強くなります。優しさも学び、手早く動く姿も学びます。命を守る、助けるべく努力をしている、医療現場でのケアを学び取っていきます。


慈恵医科大学 看護学校にて


生まれてきた赤ちゃんの抱き方やあやしかた、ミルクの飲ませ方などを勉強しています。

ナイチンゲールの残した言葉の中に、「天使とは、美しい花を振り撒く者ではなく、苦しみあえぐ者のために戦う者のことだ」というものがあります。この言葉こそが、クリミアの天使と称されるのを嫌がっていたとされるナイチンゲールの生き方を表しているように思います。


戴帽式の写真です



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