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私の揺るぎない投資哲学~株式投資編~

ROSSO 2020.04.13

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現在、私は株式投資だけでなく、不動産投資や為替取引、金取引、会社経営(飲食店含む)など、さまざまなポートフォリオを構成して資産を築いている。ここまで手広く投資をするのは、私がこの10年間で、スクラップアンドビルドで構築した投資哲学をもとに最適化を図った結果である。
そこで、今回は私の揺るぎない投資哲学の中から、株式投資を行う際に、常日頃頭においている内容についてお伝えしたい。

まず、株式投資をする際は、入念な情報収集が不可欠である。多くの場合、日々の経済誌や新聞に記載されている細かな内容から、将来の方向性や展望、各国の情勢や最新の技術などをピックアップし、多角的にイメージを張り巡らせて、それに適合した企業の株を購入するようにしている。
その他にも、情報の整合性や確度を高めるために株主総会へ出席したり、景況感を肌で感じるために積極的に街やお店を活用して、どの程度情報に信憑性があるのかを確かめるようにしたりしている。そこで、購入予定の会社の期待値が私の想定を上回れば購入し、下回れば新たな企業を探索するようにしている。
次に大切なのが、私自身の人間性である。株式投資は人間の心情を色濃く反映しているため、相場は人の感情次第で簡単に上下してしまう。また、立て続けに利益が出たり損失が続いたりすると、正常なマインドが維持できず、投資に楽観的になったりお金の価値がブレたりしてしまう。
そうなると、経験則から大抵の場合は判断が鈍り、損失が拡大したり利益がなくなったりしてしまう。そのため、この10年は常に「私は金持ちではなく、ラッキーが重なりここまできた」と言い聞かせて、必ずしも自分が「天才ではない」「投資の才能があるわけではない」と思いながら投資を行ってきた。そう思い続けることで投資に対する慢心や傲慢さがなくなり、ほぼ10年間右肩上がりで資産を築くことに成功したのである。
最後に大切なのがやはり運ではないかと思う。「運」と書いてしまうと、結局のところ他力本願になってしまうが、経済情勢や相場を100%読みきれる人は結局のところいないのではないかと考える。だから、「ここに投資すれば儲かる」「ここは一旦控えよう」など、投資に対する「嗅覚」が鋭い人が長年投資では成功しているように感じている。
よく、巷では株式投資に対する「攻略本」などが見受けられるが、私にはそんな近道はないと考えている。何より、本を書いている著者が成功したのは必然ではなく、偶然に過ぎないからである。そして、利益を最大化するためには、近道などを選ばずそれに応じたプロセスや努力を重ねることが不可欠である。
私は、これからも日々株式投資に対する情報をアップデートして、今日より明日の方が適切な判断が下さるように努力を重ねたいと考えている。

今回は私が考える投資哲学についてお伝えしてきたが、株式投資は続けるほど奥が深いものであり、やめられなくなるギャンブル性をはらんでいる。私はそんな坩堝にハマってしまったが、これからも楽しむ程度に株式投資をしていきたい。

余談だが、現在コロナウイルスが流行している関係で、私の保有銘柄も相当なダメージを負っている。しかし、こんな事態でも投資のヒントはあちこちに眠っている。
例えば、リモートワークや在宅勤務を決定するまでの判断スピードだ。とある上場企業は、コロナが蔓延する前にあっさりと在宅勤務を認め、ほぼ全社員のリモート化を実現した。
こういった企業は経営者の判断が素晴らしいだけでなく、従業員を全力で守ろうという意志が感じられる。こういった企業は、結局のところ平時・有事関係なく着実に利益を上げるのである。
反対に、今の段階でもなお何も判断・決定できない企業はポートフォリオから除外した。従業員あっての会社であるにもかかわらず、この場においても何も決断できない企業は、これからも何も決断できない。利益が出ていた企業もあったが、きっと「横と足並みを揃えて行動するのだろう」と判断して、迷わず売却させて頂いた。
これはほんの一例だが、企業のスピード感はさまざまで実に見ていておもしろい。特に、日本企業は欧米諸国と経営スタイルが異なり、総じて判断が遅い傾向にあるが、こんな局面だからこそ英断を下して従業員や雇用、売上げ守って欲しいと切に願う。
仮にそれさえもできないのであれば、なぜ今もなおみなさんを働かせているのか疑問を投げかけたい。これは、次回以降株主総会に出て、直接経営陣に問いただしてみたいものである。
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