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トルコ大好き(家庭で作るバクラヴァ)

Mimi 2024.12.04

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トルコ料理がフランス料理、中華料理と共に世界三大料理に数えられているのは周知の事実だが、トルコ料理のレストランに行かなくても、案外簡単にトルコ料理は作れるのだ。

私は、時間の許す限り、トルコ文化センターが催しているトルコ料理教室に参加している。
先生はトルコ人。アシスタントもトルコ人。必ず一人は日本語が出来る通訳が付く。4,5人のグループで一つのテーブルを囲み料理に取り組む。そういうテーブルが6つあるので、結構賑やかだ。


教室風景


この料理教室の良いところは、時間内にメイン、サラダ、スープ、デザートなどコースが出来上がること。それも、一種作って、次に移るという方式でなく、いろいろな料理の下ごしらえをこなしていくうちに、殆ど同時にすべて完成するので、出来立てがすぐに試食できることだ。多めに作るので、持ちかえれば、その日の夕食に家族でトルコ料理を楽しめる。


先生はきゅうりでもトマトでも、まな板を使わず手で持って切る。こんな様子を見るのも文化の違いを感じる瞬間。



この日の献立は、バクラヴァの他はミニマントゥと羊飼いのサラダ(チョパン・サラタス)






その中でも最近習った「簡単バクラヴァ」をご紹介したいと思う。私は、もともとトルコのスウィーツが大好き。食べるとガーンと頭の後ろが叩かれたようになる程超絶に甘いのが特に好き。日本では、あまり甘くないお菓子というのが褒め言葉とされるのだが。


前方のテーブルで先生が実演するのを見てから、生徒は作り始める。


バクラヴァのパイ生地に切れ目を入れる先生



焼き上がり、シロップをかけたバクラヴァ


バクラヴァについては、テレビでバクラヴァ職人の特集を見たことがある。薄―いパイ生地を何層にも重ねてバクラヴァは作られる。ものすごく年季がいって難しそうだった。そんな職人技を習得しなくても、自分で作れるというので、半信半疑参加した。是非出来立てのアツアツを食べたかった。
以下に、材料と簡単な作り方を載せる。

材料
冷凍のパイ生地1パック4枚
溶かしたバター 150g
細かく砕いたクルミ 100g

シロップ用
グラニュ糖 2カップ(トルコの1カップは250cc)
水 3カップ
レモン汁

作り方
1. シロップの準備。鍋にグラニュ糖と水を入れ火にかける。沸騰してから20分煮て、最後にレモン汁を加え冷ます。
2. パイ生地を天板のサイズまで伸ばす。(くっつかないようコーンスターチを使うと良い。)
3. 天板にバターを塗り、伸ばしたパイ生地を載せ、その上に溶かしたバターを塗る。刻んだクルミを散らす。その作業をパイ生地4枚全部に行う。(私のグループでは、パイ生地を薄く伸ばしたので、8層くらい重ね、本格的でボリューミーになった。)
4.一番上のパイ生地にバターを塗ったら、切れ目を入れる。
5. 200度に予熱したオーブンで10分。その後170度に下げて更に25-30分、キツネ色になるまで焼く。
6.オーブンから取り出したアツアツのバクラヴァに、冷まして置いたシロップを注ぐ。シロップが完全に浸みこんだら完成。上からピスタチオやココナッツ等で飾り付けしても良い。

美しく照り輝くバクラヴァがオーブンから現れた喜びといったら!
あこがれのバクラヴァがわが手で作れたのだ、というプライドも生まれた。


私たちの班のバクラヴァも焼き上がった。
ココナッツ、クルミ等で飾り付けした。


そして試食したバクラヴァは、これまで食べたどのバクラヴァよりもおいしかった。

試食の残りはおみやげ。だが、うちの家族にこんな甘い物が好きな人はいない。
持ち帰ったバクラヴァは、少しグズッとした感じで、出来立てのパリパリ感がない。それに、自分で作って初めてわかったのだが、ものすごいバターの量と砂糖の量だ。バターは普通の一箱分、砂糖も500gくらい使う。勿論冷凍のパイ生地にもバターが練り込まれている。

いくら頭の後ろがガーンとなるほどの甘いものが好きだと言ったって、材料の油分と糖分を実際に見てしまうと、食欲が萎える。私は持ち帰ったバクラヴァを潔く捨てたのだった。

今、私の脳裏には、生涯で初めて食べた出来立てのバクラヴァの香ばしさが焼き付いている。

こんなことを書いていたら、やはりまたバクラヴァを作りたくなってきた。

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