Blog
Blog

トルコ大好き(東京ジャーミィに行く)

Mimi 2024.12.03

Pocket

東京ジャーミィでトルコの音楽会があると聞いた時、ぜひ行きたいと思った。

実は東京ジャーミィは長い間あこがれていたものの、行く機会を逸していたのだ。音楽会に行くついでに中を見学し、トルコ料理のランチも食べてみたい。

何しろわたしはトルコ大好き。トルコに行って遺跡や自然を見て益々虜になった。


パムッカレから湯気の向こうに見えた景色の器
Mimi作


藝大の成人講座でモザイク画の作成を習ったこともある。
東京のトルコ文化センターでは、トルコのマーブリングであるエブルを学んだし、暇さえあればトルコ文化センターが催す料理教室にも通っている。(料理については別の稿で)


トルコのマーブリング、エブル


今回は、東京ジャーミィ探訪記。
東京ジャーミィへは代々木上原の駅から歩いて行く。建物がトルコ風なだけではない。入口の外にお浄め場まで設置されている。


東京ジャーミィの外観



入り口



入り口の脇にはお浄め場が


建物の内部もトルコそのもの。入った途端、トルコにいる錯覚を覚える。



建物の内部


私が行った時には、トルコの手芸品「オヤ」の展示即売会が催されていて、かぎ針で大変細かな植物が編み出される技術に感嘆。




オヤという手工芸


でも、何といっても、地下にあるお店の品ぞろえにはびっくり。
トルコの食料品がずらりと並んでいる。ミスワックという歯ブラシの替りになるらしいものや、お祈り用のカーペット、トルコのコーヒーポット。化粧品もあって、興味がそそられる。





トルコの歯ブラシのような物?



お祈り用の敷物



トルコのコーヒーポット


また、このお店に来てみたい!と思った。うちの近くにはトルコの食料品専門の店もあるが、この雑多な品ぞろえは魅力的過ぎる。

食堂に行ったら、ランチの時間。豆のシチューのランチも、デザートもおいしかった。


ランチのデザート


さて、音楽会に行ったのじゃないの?と聞かれそう。
はい。地下のホールで催された音楽会には勿論行きました。

奏者は二人。

トルコ周辺の民族楽器の演奏と、トルコにインスパイアされたエレクトロニクスの作品。

民族楽器Rubabの演奏はウエダタカユキ氏。見たこともない楽器からは、シルクロードを彷彿とさせる節回しの曲が流れ、ホール一杯を異国情緒に包み込む。トルコのベリーダンスとはまた違った雰囲気の曲だ。


Rubabを演奏するウエダタカユキ氏


もうひとつは、小櫻秀樹氏作曲の現代音楽。どうも、私は現代音楽が苦手だ。慣れていないせいか良さがわからない。以前現代音楽のコンサートに行ってジンマシンが出て、全身かゆくなった思い出がある。だが、小櫻氏の曲でこのような体の拒否反応が出たことはない。 今回は、最初に小櫻氏が解説をなさり、ボスポラス海峡の静かで美しい海を想像してください、とのこと。本当は12個のスピーカーから流れるはずの曲なのだが、会場の関係で4つのスピーカーから音が出る。

魚群探知機みたいな円形のレーダーの画面みたいなのがコンピューターの画面に現れ、そこに数字をインプットしてスピーカーから音を鳴らすのだ。何がなんだかわからないが、静かな音なので、ボスポラス海峡の海だ、これは海なのだ、と自分におまじないのように言い聞かせて聴けば、そう思えなくもない。

ところが、である。突然、ボスポラス海峡を静かに航行していたはずの船に火災発生、と思える不協和音。船から煙が。わああ、焦げ臭い匂いまで(勿論想像上で)。えっ、これって、雑音じゃん。いつまで続くんだろう。このまま続いたら、ジンマシンが出そう。もう会場を出たい。静かな海を想像して聴いて欲しいと言われたのと大分違う。サプライズなの?

後でわかったことだが、機器の不具合でこんな船舶火災が起きたらしい。クラシック音楽を聴いている最中にこんな奇妙な音が出たら、これは機器の不具合だとすぐわかるが、そうでないところが現代音楽の難しさだと悟ったことだった。

アクシデントはあったが、楽しい東京ジャーミィ探訪だった。今度またじっくり見に行こう。ショッピングバッグを持ってね。

Pocket