もしも生まれ変わったら
Mimi 2023.10.11
9月に6歳になったばかりの孫のゲンちゃんと私は、当然趣味が違う。9月のお誕生日記念に、ゲンちゃんはパパとママと一緒にレゴランドホテルに泊まりに行き大満足。翌週は、鈴鹿にF1を見に行き大喜びしている。 私は、レゴランドに行きたいとは思わないし、海外旅行に行けるくらいのお金をかけてまで自動車がビュンビュン走るのを見たいとも思わない。
でも、ゲンちゃんと私が共通する趣味もある。一つはガーデニング。私の季節ごとに買う草花の苗を、それぞれどこに植えるかを決めるのはゲンちゃんだ。全然咲かなかったバタフライピーの花が、たった一つ咲いたのをいち早く見つけたのもゲンちゃんだ。
ゲンちゃんがどこに植えるか決めたお花
初めて咲いたバタフライピー
宝石と言って、私が想起するのは、西脇順三郎の「天気」という詩。
(覆(くつがえ)された宝石)のやうな朝
何人か戸口にて誰かとささやく
それは神の生誕の日
「天気」は天気予報の天気ではなく、天のお告げ、神託のようなものだ。
それが、くつがえされたキラキラ輝く宝石のイメージに凝縮している。私のイメージは、カットされていない、色とりどりの原石だ。
「わたしも宝石採りに行きたいな」と言ったら、ゲンちゃんは早速パパに伝えてくれた。それで、初めての宝石掘り体験が実現した。
宝石掘りは足立区のアミパという、施設にあった。30分の入場料を払うと、高さ10センチくらいの小さいバケツとシャベルのセットが渡される。シャベルで砂利を掻き分け、宝石を見つけると、バケツに入れるのだ。
宝石堀りの会場
砂利が敷き詰められている樋に、水が流れている
採れたのは、ちょっとパッとしない石なのだが、自分で掘った快感は言いようもなかった。
Mimiが採った宝石(覆された宝石のイメージには程遠いけれど)
泥水の中の砂利を掬っていくと、たまーに宝石が見つかる。
今回採掘した宝石。長く使われたシャベルは、すり減っている。
ところが真由ちゃんの答えは予想外だった。「石油王の家に生まれたかったですね。」
ええっ!真由ちゃん、そんな他力本願な!!頑張って勉強して、留学までして、憧れの企業に就職して、バリバリ働いているあなたから、そんなセリフが出て来るなんて!真由ちゃんはカッコ良い生き方をしていると思っていたのに、石油王とはね。ふふふふふ。
そんなわけで、私の2023年の記念すべき1ページは、「さよならアミパ、さよなら宝石掘り」ということで、終了!・・・・・・・・・の予定だった。
ところが、先週末、ゲンちゃんが「明日栃木県に宝石掘りに行くんだ。」と言った。栃木県の佐野というところにアミパがあって、そこで宝石掘りが出来るそうだ。勿論付いて行った。
朝9時出発。着いたのは11時16分。タイムカードのその時刻から30分間宝石掘りをした。腕が疲れるので、30分間が限度である。お天気の良い土曜日のお昼頃だというのに、お客はうちの家族だけ。佐野の人、こんな面白い施設があるのを知らないのかしら?
だが、掘っても掘っても、すごーくちっちゃな宝石しか出てこない。宝石なのか砂利なのか判別し難い程。家で見たら、金魚の水槽の下に敷く石みたいだ。ちょっと不作だったなあ。
佐野のアミパ
宝石堀りに夢中のゲンちゃんとパパ
Mimiの佐野での戦利品