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カリブの宝石箱

NOVA ERA 2023.05.11

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先日、宮古島のマンタの番組を観た。マンタはマントの形をした海洋生物で ある。 体長4mから6m、通常のマンタだった。

実は、私は以前、カリブ海のケイマン諸島でマンタの実物を手で触ったことが ある。その時のマンタは、直径80cmほどで可愛い感じのマンタだった。も っとも、現地で申し込んだツアーだったので、観光用に飼育された幼いマンタ だっかかも。
白砂の浅瀬の海で幼いマンタが泳ぐさまを身近に見るのは、今までにない旅 行感覚だった。
ケイマン島をひとりでぶらぶら歩いていると、スイス銀行のケイマン支店があっ た。凄く立派な建物で、どこかの大富豪の別荘ではないかと思うほどの建物 だった。ケイマンに眠る巨額資金があるのだろうか?
さらには、ホテルのカフェでモーニングの時に、N○!に勧誘された。 日本に進出するから、一緒にやらないか、とりあえず話を聞いてくれ、というも のだった。
あの時、話に乗っていれば、今頃ミリオネアになっていただろう。

全てが、テレビ・ドラマではなく、リアルで起こっていることなのだ。

翌日、ケイマン島半日周遊のコースに参加した。
デトロイトから来た黒人夫婦が参加していた。新婚旅行でケイマン島に来て いたのだ。
前日と同じ白砂の浅瀬の湾岸に、マイクロバスは止まった。前日に訪れたとこ ろとちょうど反対側から見る湾は、また違った風景だった。静かでそよ風が流 れ、天国があるとすればここなのではないかと思えるほどだった。
デトロイトとケイマン諸島、全く違う。
デトロイトからきたご夫婦の奥様は、目を見開いて喜んでいた。
ご夫婦は、まさに天国にくるつもりだったのだ。そして、それは裏切られなく、正 夢だった。

インターネットがなかった時代、予め調べることなく、当てずっぽうで旅行して いた。
だからこそ、見えてくる風景がある。語れる物語がある。
ケイマン島は、日常で経験できないことがある、宝石箱だった。

旅に出る前に、ニューヨークでチャイナタウンの占い師に占ってもらった。
私の生年月日は「動乱の英雄」という名前すらついた日なのだ。ひとつのとこ ろに留まらないのは、かえって良い結果を生む、
と老婆の占い師は言った。
これからも、私は人生の旅をしてゆくのだろうか。
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