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コーヒーがもたらすメンタルケアと長寿効果とは?

焔(Homura) 2022.07.05

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世界中で愛されるコーヒーですが、その主成分はカフェイン。これまでの研究結果からカフェインの適量接種は健康にも良いというデータが世界各国で蓄積されて来ています。

アメリカに住む富裕層の友人から教えられたのですが、つい先日学術誌で発表されたカフェインに関する研究結果で「コーヒーを飲むことが長寿につながる」そんな発表がありました。 ヘルシー志向が強いのはアメリカンセレブの特徴ですが、どんな研究結果が発表されたのでしょうか。今回はその内容をご紹介したいと思います。

■長寿効果が期待できるカフェインの健康効果

カフェインに関しては長期間にわたり広く研究されてきたこともあり、適量の摂取であれば体に影響を及ぼすこともなく健康にも良いとされるデータがこれまで公表されてきました。今回の研究発表では具体的にコーヒーを飲むことによって(適度なカフェインを摂取することによって)心臓病や糖尿病などの発症リスクが低くなるため、長寿につながるということが示唆されています。

それ以外のカフェインの効果としてあげられているのは
・パーキンソン病のリスクを減らす
・うつ病などのリスク軽減
・加齢に伴う脳の健康維持
などが特徴的ですね。

また、それ以外にもコーヒーにはヘルシー志向にも向いているカフェイン以外の成分が含まれています。例えばポリフェノールですが、この成分には炎症を緩和したり代謝を高める効果があります。また血糖値の上昇を抑える効果があると、今回の研究では発表されています。

ただし、全ては「適量を摂取する」という前提ですので、ただコーヒーをたくさん飲めばいいというわけではありません。逆にどんなデメリットや注意点があるのでしょうか?

■カフェインの過剰摂取は健康被害を及ぼす可能性も

今回の発表によるとリスクが生じるのは400mg以上のカフェインを摂取するケースです。コーヒーにすると5杯以上は副作用を引き起こす可能性があるということですね。カフェインの過剰摂取で起こりうる副作用はイライラ、発汗や不安感など、メンタル面でのデメリットがあげられています。

また極端な例ですが、1,200mg以上のカフェインを摂取した場合は、心身に深刻な問題を引き起こす可能性があると述べられています。コーヒーにすると1日15杯分に相当しますが、よほどのコーヒー好きであってもそこまでのカフェインは摂取することはないでしょう。

一般的なコーヒー愛好家の場合にはデメリットよりもメリットの方が多いといえます。

■加糖コーヒーと無糖で健康に与える影響は異なるのでしょうか

個人的には無糖のコーヒーは飲みませんが、では糖分を加えた場合でもコーヒーは体にいいのでしょうか?

今回の研究発表は7年間のデータをもとに発表されたものですが、コーヒーに糖分を加えたケースでの比較データも発表されています。結論としては、「微糖」であれば同じように長寿につながる可能性が高いということでした。

ここで注意したいのは人工甘味料です。今回の研究では明確なエビデンスは出ていませんが、人工甘味料の種類によって結果は異なってくるようです。人工甘味料にもいろいろな種類があります。砂糖の安全な代替品となり得るという見解もある一方、人工甘味料の成分によっては健康問題を引き起こす場合もあるとされています。

コーヒーそのものが一般的に長寿効果があると言う先行研究のエビデンスが、今回の研究結果の発表を後押ししているようですね。個人的にはコーヒー=健康に良いもの、というイメージはありませんでしたが、適量であればヘルシーライフと長寿に役立つということを今回の研究で改めて認識させていただきました。
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