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ヘルシーライフを求める富裕層のダイエット事情「カロリー計算」は無意味?

焔(Homura) 2022.06.03

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アメリカのセレブであれば誰もが気になるのが健康管理、そして一定の体型を保つためのダイエットでしょう。一般的に体重を減らすためにカロリー計算は大切だと言われています。自分自身の基礎代謝量を上回らないようなカロリー摂取をして運動することがダイエットへの近道ではあります。

ところが一部の専門家の中には、この「カロリー計算ダイエット」に疑問を投げかける人も少なくありません。アメリカではカロリーの摂取量を減らそうと努力しているにも関わらず肥満の割合が増加しているという現実が存在します。『Metabolical』という本の著者であるロバート・ラスティグ博士はこの中でカロリーに頼ったダイエット方法はヘルシーライフを送る上ではそもそもの概念が誤解を招く可能性があると述べています。

その反面、カロリーは自分自身の健康状態を管理するために絶対必要なツールであると述べる栄養学の専門家の意見もあります。カロリーというのは食品を評価するためのツールであることから「何をどれだけ食べたか」を理解するのには役立つものだ、という見解です。

私自身も過去に「摂取カロリーを抑えることによるダイエット」を積極的に行っていたこともあります。そこで今回は「カロリー」について書いてみたいと思います。

■カロリー計算だけでは見えない加工食品が体に与える影響

最初に紹介した『Metabolical』でも書かれていたことですが、ラスティグ博士によると健康管理やダイエットのためにカロリー計算をするのは誤解を招く恐れがあるとの記述がありました。同じ糖分を取るにしても加工食品と自然食品では大きく異なるという意見です。特に、精製された砂糖は細胞にダメージを与えることもあり、様々な健康問題を引き起こす可能性があるそうです。

糖分が含まれた自然食品のフルーツなど、まるごと摂取できる食品であれば健康的なトラブルも起こさずストレスを食い止める自然成分も含まれています。このように糖分などのカロリーは全く同じだとしても中身が全く異なるケースも少なくありません。そもそもカロリーという概念がヘルシーフードの区別には全く役には立たないというのがラスティグ博士の考えのようです。

■カロリーは測定の単位ですがエネルギーへの影響は異なります

別の栄養学の専門家が語っていることですが、健康面からみれば全てのカロリーは同じ種類ではない、という意見もあります。カロリーそのものは測定の単位にしか過ぎませんので同じものですが、エネルギーの消費量と摂取量に対する影響は同じではないと言われています。

具体的な例で言えば、ポテトチップスなどのジャンクフードを食べても空腹感を感じることもありますが、全く同じカロリーのチキンなどを食べると得られる満腹感は異なります。それでエネルギーが湧いてくる可能性もありますので状況に応じて習慣を変えることが必要だと述べられています。

■ヘルシーライフとダイエットに欠かせないツールとしての「カロリー」

カロリーを知ることには大きなメリットがあります。それは日々の食事の質を中立的な方法で測定評価ができるからです。例えば、健康的なダイエット生活を目指す方にとってカロリーを意識することは、過剰な摂食制限や暴飲暴食に繋がるような行動を控えるようになる一つの目安となります。

食品に関する他の情報とカロリーを組み合わせることにより、より自分自身に合ったストレスのないダイエットライフを選択できる指針とすることができます。健康的なダイエットライフは短期間で手に入るものではありません。そこで必要なのは長期的に継続しやすい食事を選ぶことにあります。

少しでも体重を減らしたいから、という理由だけでカロリーの計算をしているのであれば、食品の質という部分も注意するようになれば目標とする体型が得られるようになるかもしれませんね。
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