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宇宙旅行

ShiGezone 2022.02.21

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先日、日本人初の民間人として前澤 友作氏が、社員1名と共に国際宇宙ステーション(ISS)に滞在したことが、世界中の話題となりました。国際宇宙ステーション(ISS)に滞在するまでは行きませんが、大気圏を超えて宇宙空間を飛行する「宇宙旅行」を企画している会社があります。日本国内でも民間人の宇宙旅行者を募集していますので、今回は宇宙旅行をご紹介しましょう。

■宇宙旅行クラブ


(出典:クラブツーリズム・スペースツアーズ https://www.club-t.com/space/

宇宙旅行クラブは、ヴァージンギャラクティック社 日本地区公式代理店となる「株式会社クラブツーリズム・スペースツアーズ」が、日本では担当しています。2001年に誕生した宇宙旅行クラブは、将来民間人が宇宙に旅行できる企画を、ずっと温めていました。そしてついに、2022年以降に宇宙旅行を開始することになっています。

■フライトスケジュール

それでは、どのようなスケジュールで宇宙旅行が行われるのか、お伝えしましょう。

1. 現地集合
旅行人数は6名で、宇宙旅行本番4日前に、アメリカのニューメキシコ州南部にある民間宇宙港「スペースポートアメリカ」に現地集合します。

2. フライト準備(トレーニング・健康診断)
宇宙旅行には、備えとトレーニングが必要となります。といっても、健康な方なら問題ないトレーニングで、スペースポートアメリカにて3日間のトレーニングを受けます。トレーニングは、旅行者6名とパイロットがワンチームとなり訓練を行います。トレーニング以外には、専門医による健康診断も実施されます。

3. フライト

(出典:クラブツーリズム・スペースツアーズ https://www.club-t.com/space/

旅行者は全員お揃いのフライトスーツに身をまとい、宇宙旅行に出発。先ずは、母船となる「ホワイトナイト2」に運ばれながら、宇宙船「スペースシップ2」と共に滑走路を離陸、高度15kmの上空で母船から切り離されます。その後、スペースシップ2のエンジンが点火し、マッハ3.3のスピードで一気に宇宙空間に到達します。スペースポートアメリカでのトレーニングは、このマッハ3.3のGに耐える訓練を行うものです。

4. 約4分間の宇宙観光

(出典:クラブツーリズム・スペースツアーズ https://www.club-t.com/space/

宇宙空間ではシートベルトを外して、約4分間の無重力空間を堪能します。パノラマウインドウからは、青い地球を望むことができますし、無限に広がる宇宙空間を直視することができます。

5. 地球へ帰還

(出典:クラブツーリズム・スペースツアーズ https://www.club-t.com/space/

宇宙空間を離れ大気圏に突入。この時には約4Gの重力がかかりますが、できるだけ負担を軽減するために、座席のリクライニングを倒したままで下降します。地球圏に突入してからは、スペースシップ2によるグライダー飛行によって、飛行場に戻ってきます。

■母船「ホワイトナイト2」と宇宙船「スペースシップ2」


(出典:クラブツーリズム・スペースツアーズ https://www.club-t.com/space/

【ホワイトナイト2スペック】
全長:約24メートル
全幅:約43メートル
全高:約8メートル
エンジン:プラット&ホイットニーカナダ製PW308

【スペースシップ2スペック】

(出典:クラブツーリズム・スペースツアーズ https://www.club-t.com/space/safety.htm

全長:約18.3メートル
全幅:約8.2メートル
全高:約4.6メートル
キャビン:直径約2.7メートル・長さ約3.7メートル

■宇宙旅行への参加条件

実施年:2022年以降運航開始予定
出発地:米国ニューメキシコ州 宇宙港「スペースポートアメリカ」
参加条件:18歳以上で一般的に健康な方(年齢の上限はありません)

公式サイトでは、参加料金は2022年2月時点で未定となっていますが、45万ドル(約4,950万円)と言われています。宇宙への滞在時間は約4分間なので、単純計算では1分約1,000万円の旅行費となります。

■これからさまざまな宇宙旅行が企画される

今回ご紹介した宇宙旅行は、日本人向けの募集をしているヴァージンギャラクティック社の日本地区公式代理店となる株式会社クラブツーリズム・スペースツアーズが企画したものです。宇宙クラブでなく、ヴァージンギャラクティック社の情報では、2021年8月の時点で、日本人を含む600人ほどの予約申し込みがあったようです。

今後も、宇宙が旅行先として注目され、さまざまな旅行企画が募集されることが予想されます。宇宙旅行を体験してみたい方は、応募してみてはいかがでしょう。

参考サイト
クラブツーリズム・スペースツアーズ
https://www.club-t.com/space/
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