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2022年1月気になる英国のトレンドワード「ヴィーガニュアリー」とは?

焔(Homura) 2022.01.31

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早いものであっという間に新しい年を迎え、2022年1月も終わろうとしています。年末年始に食べ過ぎてちょっと健康的な生活をしたい、と考える人も多いと思います。たまたまアメリカの友人から「今これが流行っているよ!」と教えられたのがトレンドワードとなっている「ヴィーガニュアリー(Veganuary)」という言葉です。

私も初めて耳にした単語でしたのでその言葉の意味を聞いてみると、菜食主義であるヴィーガンと1月のJanuaryを組み合わせた造語でした。Vegan+Januaryで「Veganuary」という言葉が生まれたようです。私自身気になったので調べてみたところ、クリスマスに暴飲暴食をした分、野菜中心のヘルシーな食生活で1月だけヴィーガンを実践しましょう、そんなライフスタイルの提案です。

■プラントベース・レストラン「Farmacy」の提案とは?

富裕層に限らず誰もがヘルシーな食生活を取り入れたいと思っています。特にダイエット関係はアメリカやイギリスでは常に興味のあるテーマとして取り上げられます。そして多くのダイエット方法が紹介されたり、「こんなワークアウトが有効だよ」的な紹介も多いのですが、どれが実際に試す価値があるのかなかなか判断するのは難しいものです。

今回取り上げているテーマに関しては、Farmacyの創業者カミラ・ファイアドさんがとある番組で語っていました。プラントベースと呼ばれる野菜中心の食生活をライフスタイルにうまく取り入れるコツのようなものですね。具体的に紹介したいと思います。

【オーガニックなプラントベースの食品を丸ごと食べる】

カミラさんは、ヴィーガンスタイルで食べるものを決めるのではなく、あくまで自然にオーガニックの野菜をまるごと食べるべきだと提案しています。ここで彼女が一番伝えたいのは、例えヴィーガン向けのメニューであっても「化学的なものを含んだジャンクフードは食べないように」という点です。ジャンクフードを食べてしまうと自然食品から得られる健康メリットがないようです。

彼女が推奨するのは、できる限り地元の農家などでオーガニックな食材を手に入れたり、あるいは栽培したりしましょうということです。自宅で栽培といってもそんなに大げさに考えることはなく、窓際でハーブを育てるだけでも十分だと言います。またスーパーなどでのオーガニック食品の購入は進めていません。この辺りがFarmacy的なこだわりなのかもしれません。

【プラントベースでもビタミンは充分摂取できます】

カミラさんが勧めるのは
・タンパク質
・炭水化物
・健康的な脂肪
・野菜と果物は多く摂取する
この四つのポイントです。一日一回これを意識した食事をすることで必要十分なビタミンを補給することができると言います。食材は特定の調理法で時間をかけることで最大限に栄養素を補給することができます。

【プラントベースで「食べられるもの」だけを意識する】

カミラさんが大切だと伝えているのはライフスタイルそのものの楽しみ方にあります。常にナチュラルでカラフルな自然食品だけにフォーカスすることで、意識的に避けようとしている加工食品について考えないことだと言います。

特に、野菜を中心としたプラントベースでは調理が簡単でも日常的に楽しめることをゴールとしたライフスタイルを強く勧めています。例えばFarmacyでも特にこだわっているのがデザートです。チョコレート系のデザートでは砂糖の代わりにデイツを使用したりしています。

「正しい代用品を知る」のがポイントになっているようですね。例えばひよこ豆の残った液体を使うことで卵の代用品になったり、メレンゲやアイスクリームなども作れるようです。

【環境に優しい食生活の先にあるもの】

カミラさんのアイデアで始まったプラントベースですが、アメリカの富裕層の間でも楽しいダイエット食生活として認知度はどんどん広がっています。そして、現在では世界中にプラントベースのレストランが増え続けています。ダイエットを意識した健康的な野菜ベースの食生活、とうとついカロリーベースで考えてしまいがちですが、Farmacyでは化学物質をベースに全てが計算されています。

また、地球環境のことも考えて積極的にプラスチックなどを全て排除するという考えで事業展開をしているのがこのレストランの特徴です。いま世界ではウエルネスムーブメントがとても盛んになっています。特に富裕層はヘルシーなライフスタイルに憧れる方が多いこともありますので、近い将来日本でもこのレストランで提供しているような「プラントベース」での食事が楽しめるような場所がオープンすることを願っています。
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