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慈善事業に寄付するのは、なぜ!?海外の富裕層の不思議

ShiGezone 2021.12.28

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アメリカマイクロソフトの創設者ビル・ゲイツや「投資の神様」「オマハの賢人」と崇められる、米投資会社バークシャー・ハサウェイの最高経営責任者(CEO)、ウォーレン・バフェットなどの超富豪は、巨額の寄付を行っています。なぜ、海外の富裕層は寄付や慈善活動に熱心なのでしょう。

■フォード財団がアメリカで最初の社会貢献助成組織となる

19世紀末の有力実業家である、石油王ジョン・ロックフェラーは大富豪として有名です。この時代に、ロックフェラーなどの富豪が文化事業や教育分野に巨額の私費を投じて、フィランソロピーを実践したことが、寄付の始まりと言われています。その後、20世紀に入って自動車王と呼ばれるヘンリー・フォードによって、貧困を減らすことを目的とした社会貢献助成組織「フォード財団」が設立されます。恐らく、社会貢献助成組織として創設されたのは、「フォード財団」がアメリカで初めてでしょう。

■富豪に受け継がれる「フィランソロピー」の精神とは

「フィランソロピー」とは、ギリシャ語で「フィリア(愛)」と「アンソロポス(人類)」という言葉から作られていて、人類への愛に基づいた行為や活動のことを意味します。日本ではチャリティや慈善活動の言葉に置き換えると分かりやすいでしょう。

■アメリカの富豪が寄付をするのは「フィランソロピー」の精神によるもの



アメリカで成功する富豪たちは、財団を設立して社会貢献に私費を投じています。先にお伝えしているロックフェラーやフォードをはじめ、現在ではアメリカのマイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツと、元妻のメリンダ氏が設立した「ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団」は、今年2021年に新型コロナウイルス経口薬「モルヌピラビル(Molnupiravir)」の、低所得国での普及促進に、最大1億2,000万ドル(約137億円)を寄付しています。

また、facebookの創設者であるマーク・ザッカーバーグは、2015年に「チャン・ザッカーバーグ・イニシアティヴ」を設立。そして、自身が保有するfacebook社の株式の99%を慈善事業に寄付する意向を表明しています。

これらは全て、19世紀から受け継がれている「フィランソロピー」の精神に基づいて行われているのです。

■アメリカでは富豪は寄付をするのが常識とされている

日本では馴染みの薄い「フィランソロピー」ですが、アメリカでは有名な富豪になれば「フィランソロピー」にて、巨額の寄付をするのが当たり前であり、それがステータスの証とされています。日本では不思議に思われる行動も、アメリカでは常識化されているのですね。

参考サイト
大和ネクスト銀行 おすすめコラム
https://www.bank-daiwa.co.jp/column/articles/2019/2019_165.html
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