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ETFとインデックスファンドについて

ANNE 2021.11.11

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ETFとは上場投資信託のことであり、1990年代に始まったといわれている。ETFはインデックスファンドと仕組み上どう異なるのか、どう使い分けるべきかについてご紹介したい。

1990年にカナダの証券取引所に上場したTIPS35が最初のETFといわれており、その後右肩上がりで残高を伸ばし続けてきた。アメリカに上場しているETFが圧倒的に多く、残高は世界の7割程度を占めている。日本はアメリカ、ヨーロッパに次いで3位の残高だが、全体の5%強である。



ETFとインデックスファンドの違いは、ETFの名前の通り、上場しているかどうかともいえる。上場しているETFは株式と同様、取引時間中はいつでも市場価格で取引が可能。それに対し、非上場であるファンドは1日1回算出される基準価額で取引される。 ETFには発行市場と流通市場があり、発行市場はETFを新たに設定したり、解約したりする市場のことを指し、この設定・解約によりETFの残高が増減する。一方、流通市場は発行されたETFが流通する市場であり、投資家はこちらの市場で売買を行う。

発行市場で設定・解約に用いる価格は基準価額であり、1日1回ETFの保有している有価証券の直近の引け値で算出される。これに対し、市場価格は投資家が実際取引する際の値段であり、買いたい投資家が多い場合は基準価額より高くなり、逆に売りたい投資家が多い場合は基準価額より低くなる。



ETFとインデックスファンドは上場か非上場かにより、取引価格や取引時間が異なるほか、最低取引額が異なる場合が多く、少額の場合はインデックスファンドの方が入りやすいといわれている。また、つみたてNISAや積立投資を考えた場合はインデックスファンドの方が今のところ選択肢が多い。コスト面で考えた場合、ETFの方が相対的に抑えられているケースが多い。いずれにしても、ニーズに合わせて総合的に選ぶ必要があるといえる。
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