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歴史ある古い街ボストンは「のろいや恨み」のエピソードタウン?名物のスキニーハウスが売却

焔(Homura) 2021.11.01

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https://search.yahoo.com/search?p=skinny+house+boston&fr=yfp-t&ei=UTF-8&fp=1

アメリカのボストンと聞いて皆さんは何を想像されるでしょうか?日本では馴染みのない地名かもしれませんが、マサチューセッツ州にあるボストン、メジャーリーグのレッドソックスが本拠地としている街です。松坂選手が活躍したことでも知られるボストンですが、アメリカ観光に行ってもなかなか訪れることはないかもしれません。ニューヨークから北東に向かって直線距離で約200キロの所に位置する冬はとっても寒い街。

アメリカでミュージシャンを目指す人なら誰もが入学したいバークリー音楽学校で有名ですが、マサチューセッツ州には世界的に知られているマサチューセッツ工科大学もあります。(グラミー賞をいくつも受賞したアメリカのギタリスト/シンガーであるジョンメイヤーもバークリーで学んでいました)

そんなボストンですが個人的にはいろいろな関わりがあり何度も訪れています。先日アメリカの友人から(ボストン在住)「あのスキニーハウスが売れたよ」という話を聞きましたので早速調べてみました。

作りがとってもユニークな家で、その家に関するエピソードも特徴的な建造物です。

■ボストンで最も幅の狭い家として知られる「スキニーハウス」

私自身ボストンはアメリカで住みたい街の一つです。テキサス州オースティンと同様、「古い町並み」がとっても落ち着きを感じさせてくれます。

そんなボストンにある「ボストン市内で最も幅の狭い家」と呼ばれている物件が10月に120万ドル(1.3億)で売却されました。日本の住居並みの「狭さ」が特徴的だった家ですが、私自身ボストンを訪問した時に何度も通りがかっていました。この家はアメリカ独立の歴史をたどる市内散策コースであるフリーダムトレイル沿いにあります。

また、目の前がボストン史跡である「コップスヒル」墓地の向かいにありますので、観光客の目にもとまりやすく皆さんが記念写真を撮られています。

室内の幅が1.8メートルと言いますから両手を横に広げれば壁に届いてしまうくらいの狭さですね。ボストンにあるイタリア街ノースランドという場所に位置する家ですが、4階建ての物件になっています。建築されたのはボストン市当局によれば1890年です。実際には1862年だという説もありますが…

また、この家は玄関先の説明プレートに「うらみの家」と書かれているのがなんとも特徴的です。話によると1800年代に土地を所有していた家族のトラブルにより、そのうちの一人が恨みを晴らすために裏口や窓を塞ぐようにこの家を建てたそうです。古い街だけあって「うらみや呪い」にまつわるエピソードが多くあるのがボストンの特徴かもしれませんね。ボストンには他にもこんなエピソードもあります。

■ボストンエピソード「バンビーノの呪い」と日本人ミュージシャン


バークリー音楽大学公式サイトより
https://college.berklee.edu/news/1113/tomo-fujita-hits-it-out-of-fenway-park

ボストンといえばレッドソックス、メジャーリーグでも強豪のチームで日本でも名前は知られています。 昔から強烈なライバル関係にあるレッドソックスとヤンキースですが、86年間にわたりワールドシリーズ優勝から遠ざかっていたのがボストンレッドソックス。

「バンビーノの呪い」というエピソードで有名ですが、バンビーノとはベーブルースの愛称です。当時ボストンに在籍していたベーブルースがトレードで放出されてから優勝できなくなった、そんな背景から生まれたエピソードです。

私自身もボストンレッドソックスの年間VIP席を持っている友人に誘われて何度かフェンウェイパークまで試合を見に行きました。メジャーリーグでは試合前に必ず国歌が演奏されますが、毎回有名なミュージシャンが演奏したりすることで有名です。そんなフェンウェイパークで演奏した唯一の日本人ミュージシャンがトモ藤田さんという方です。私の友人でもある方ですが、実はこのトモ藤田さんはバークレー音楽学校で教授としてギターを教えていました。

本当に偶然とも言えるのですが、その当時の教え子がジョンメイヤーでした。今では世界的に有名なミュージシャンとして活動するジョンメイヤーですが、個人的にも大ファンでもあります。彼がバークリー音楽大学で学んでいた頃私もちょうどアメリカに住んでいましたが、残念ながら面識はありません。

歴史の街ボストンはまだまだ日本人観光客を見かけることは多くありません。私個人的には色々な関わりがある街であり、ニューヨークに行く時は必ず立ち寄るほど好きな街でもあります。

世界的なパンデミックも徐々に落ち着きつつありますが、もしニューヨークを訪れる方がいらっしゃれば少し足を伸ばして是非ボストンも訪れてほしいと思います。
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