アメリカ富裕層に人気の代替肉!マクドナルドも参入のヘルシーフード
焔(Homura) 2021.10.27
https://corporate.mcdonalds.com/corpmcd/en-us/our-stories/article/ourstories.mcplant-usrestaurant.html
日本よりも確実にダイエット需要が高いのがアメリカの特徴です。太りやすくなりがちかどうかは人種によっても異なりますが、富裕層でもファーストフード好きが多いのがアメリカです。
先日フロリダ州マイアミに住む友人からバーガーキングで植物由来のナゲットが販売されたと連絡がありました。 ヴィーガンなど完全な菜食主義にはなれないけれども「ヘルシー志向」は目指したい、そんな富裕層が増えてきています。(意外にもアメリカの富裕層はジャンクフードが大好きです。)
また同じようなタイミングでLAに住む友人からも、マクドナルドの代替肉を使ったハンバーガーが販売されると言う連絡を頂きました。ヘルシーフードは日本でもとても需要がありますので、国内での販売を期待している筆者です。
では実際にどのような商品が試験的に販売されているのか、アメリカの友人に詳しい話を聞きましたので書いてみたいと思います。
■植物由来の代替肉を使ったハンバーガー「マックプラント」とは?
LAに住んでいる友人に送ってもらったマックUSAの公式サイトを見てみるとなんとこのような文字がありました。「マックプラントのオペレーションテストをアメリカの8店舗で行う」と書いています。商品そのものはヴィーガン用などの代替肉を専門的に生産する企業ビヨンド・ミートとの協働事業のようです。
私自身、過去にアメリカでこの会社の商品を食べたことがありますが、代替肉とは思えないレベルの美味しさでした。もちろんこれは本物の肉ではないという認識で食べていますので、「思ったよりずっとおいしい」という表現が正しいかもしれませんね。またマクドナルドの公式サイトにも書いてあったのですが、今回のテストでは「代替肉」を使用したハンバーガーが、調理部門や店の運営などに与える影響を確認する機会としたいと述べられています。
アメリカではここ数年厳密なヴィーガン寄りの菜食主義者ではなく、日常でヘルシーフードに接したいと言う客層を開拓するために様々なレストランで試行錯誤が行われてきています。 この新商品マックプラントに関しては1年前に投資家に向けた事業説明が行われました。アメリカの富裕層でも実際にこの事業に関わっている方も少なくないようです。 最終的には植物由来の朝食用サンドイッチやチキンなどにもラインアップを広げていくようです。 ちなみにパティはエンドウ豆やジャガイモの成分で作られています。
では同じ大手のバーガーキングが仕掛けたチキンナゲットを見てみましょう。
■植物由来の「インポッシブル・ナゲット」実際に食べた友人の評価は?
さてバーガーキングが10月11日から販売を始めた「インポッシブル・ナゲット」ですが、実はバーガーキングで植物由来の商品は2年前にも販売されています。その当時の名前が「インポッシブル・ワッパー」でしたが、こちらの商品に関しては私自身食した経験もなければ、友人から話を聞いたこともありませんでした。(直後のコロナパンデミックが影響したのかもしれませんね。)「インポッシブル・ナゲット」は同じくアメリカにあるインポッシブル・フーズ社が生産を担当しています。わざわざこのナゲットを食べに行った友人曰く「チキンのような味はするけれども、食感が違うので少し違和感はある」と話していました。そもそもがチキンではないので当たり前ですが、何も知らないで出されたら植物由来の代替肉だとは気づかないかも知れません。
実はこのナゲットですがバーガーキングによると数ヶ月前に独立系の飲食店などで試験的に販売されていたようです。パティ部分は完全に植物性の素材を使っていますが、調理するための油は肉製品などのための物を使って調理されています。
アメリカの富裕層には一定数の完全ヴィーガンがいますが、それ以外のセレブにとっても「ダイエット」は永遠のテーマとも言えます。
ヘルシーフードに関する関心は日本よりずっと高いアメリカ。今回のマクドナルドの動きを見ながら他のファーストフードチェーンも、植物由来製品の選択肢について検討を進めているようですね。
次回のアメリカ訪問時には是非代替肉のファーストフードを堪能したいと思っています。