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セレブも楽しむチョコレートの祭典「サロン・ドゥ・ショコラ」

焔(Homura) 2021.09.10

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https://www.salon-du-chocolat.jp
私自身チョコレートなどの甘いものにはそれほど興味はありませんでしたが、2000年の初めに友人に誘わ れて行ったのがパリで行われた「サロン・ドゥ・ショコラ」でした。
「セレブ向けのチョコレートの試食会」そんなイメージで行きましたが、パリの「サロン・ドゥ・ショコ ラ」は毎年ヴェルサイユ宮殿で行われます。驚いたのがチョコレートでできた衣装を身にまとうファッシ ョンショー。最近では世界的なチョコレートのイベントとして有名になってきています。
残念ながら今年2月に東京で行われたイベントには行くことはできませんでしたが、チョコレートの魅力 は世界中にどんどん広がっているようです。

サロンデュショコラの始まり

サロンデュショコラは、国際的なチョコレート業界のための毎年の見本市ですが、元々はカカオ豆の生産 者とショコラティエの交流の場として開催されたのが始まりでした。
この見本市は1995年に開催されましたがその後は1998年にはニューヨークでも開催されました。そして 日本でも今から20年ほど前から開催されるようになりました。
ベルギーやイギリス、そして韓国など世界各地に広がっていますが、個人的にはこのサロンデュショコラ のおかげでチョコレート好きのセレブが増えてきているようです。
フランスに住む友人にはよくショコラティエの話は聞かされますが、ショコラティエとはチョコレートか ら色々なデザートやお菓子を作るお菓子職人のことを言います。また同じようによく耳にするのが 「C.C.C」と言うチョコレートの愛好家協会の話です。この協会もサロンデュショコラを盛り上げるため に一役買っているそうです。

フランスで発足されたチョコレート愛好家協会C.C.C.

ClubdesCroqueursdeChocolat」(クラブ・デ・クロクール・ドゥ・ショコラ)(略してC.C.C.と呼ばれま す)は1981年にフランスで生まれた非常に権威のあるチョコレートの愛好家協会です。

このフランス語ですがそのまま直訳すると「チョコレートをかじる人たちの会」となりますがこんな風変 わりな名前もいかにもフランスらしいと思います。
この協会はおよそ150人のメンバーで構成されていますが、有名な文化人や弁護士など、各界で活躍され ている人たちばかりです。
そして毎年業界が選ぶアワードなどが発表されますが、その審査員はフランス在住の20名に限られます。
審査結果の発表は毎年チョコレートのガイドブックにまとめられ発行されていましたが、数年前からはサ ロンデュショコラでも発表されるようになりました。そして今では毎年C.C.Cショコラアワード授賞式も 行われています。
デザートなどの食に対してこだわりの強いフランスらしい出来事ですね。

是非読んでほしいガイドブック「サロン・ドゥ・ショコラ オフィシャル・ムック」

サロン・ドゥ・ショコラ オフィシャル・ムックはサロン・ドゥ・ショコラを楽しむためのガイドブック です。日本の書店でも販売されていますのでこのガイドブックを見ながらいろいろなチョコレートをチェ ックするのも楽しいものです。
ただC.C.Cが公式に発行しているガイドブックは「LeGuidedesCroqueursdeChocolat」(ル・ギード・デ・ クロクール・ドゥ・ショコラ)と呼ばれますが、残念ながらこちらは一般の書店では手に入りません。
この「LeGuidedesCroqueursdeChocolat」はフランスに住む友人が送ってくれますが、いろんなチョコレ ートの評価を見るのも大きな楽しみのひとつです。

C.C.Cガイドはチョコレート版のミシュラン?

独自の視点で評価したりガイドブックにまとめるという点でミシュランと似ているためにC.C.Cガイドは チョコレート版のミシュランと呼ばれたりします。
ただ大きく異なるのはミシュランガイドでは覆面調査員が予告せずに店を訪れ料理を評価するのに対して 、C.C.Cではあくまで「コンテストに応募した」チョコレートブランドだけが審査され、評価を受けてガ イドブックに掲載されます。
そしてこのC.C.Cのアワードですが決まった基準があるというわけではなくその年その年によってアワー ドのタイトル名が異なります。(フランス部門や海外部門など)
毎年150社以上が応募するそうですが、その年に評価を行った審査員もアワードの授賞式に登場するのが 決まりになっています。
たかがチョコレートと思ってしまうかもしれませんが、東京でも毎年行われているサロン・ドゥ・ショコ ラです。C.C.Cが採点したチョコレートの評価のなどを知っておけばより楽しめるようになると思います 。
日本人である私の好みの味や飾り付けなどとは異なるフランスでの評価に驚いたりもしますが、それも含 めてその違いを楽しみながら味わうことで新しいチョコレートの世界が自分の中で広がっていくような気 がします。
2022年の東京でのサロンデュショコラを今から楽しみにしています。
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