Blog
Blog

乗馬

ANNE 2021.10.10

Pocket

日本の乗馬人口は7万人程度と言われている。この乗馬人口は乗馬倶楽部などでアクティブに活動している人口だが、一度だけ体験した人を含めると凡そ100人に一人はいるようだ。それでもイギリスやドイツよりはるかに少ない。今回は最近の乗馬の感想と乗馬の面白さをお伝えしたい。



先日久しぶりに乗馬に行ったところ、相変わらず女性の姿が目立ったが、馬術発祥の国イギリスでは七割以上が女性、ドイツでも馬術連盟会員の75%が女性だというから、統計上もそうなのだろう。スポーツの中では珍しく、男女差がほとんどないのも理由の一つなのかもしれない。
そして運動しながら生き物と触れ合うことのできる点でも貴重なスポーツである。

馬は基本お腹を触られるのを嫌がる。そのため腹帯をしめる際に少し気をつけた方がよい。また、特にサラブレッドは大きな音に驚きやすいため、周りの環境にも少し気をつける必要がある。その他筋肉のつき方からして、後ろ足の力は相当で、無闇に馬の後ろに立たない方が良い。
ちなみに、よく使われる「馬力」だが、1馬力とは1秒間に75kgのものを1m動かす力であり、元々馬一頭の発揮する力を基準にしていたが、現代では馬も改良により1馬力以上の力を出しているのだろう。馬力は最大出力ではなく、継続的に出せる力を指している。



馬といえば先出のサラブレッドや白馬をよく耳にするが、サラブレッドは18世紀初頭にイギリスで競走用に品種改良された馬である。体重は500kg弱で、頭が小さく、四肢が長く、筋肉が発達しているのが特徴。毛の色は鹿毛、栗毛、芦毛などが多く、白馬は相当珍しい。現在人気の競走馬「ソダシ」はかなり貴重な存在と言える。
通常白馬というと、芦毛と呼ばれる灰色の馬が歳をとるにつれ、毛が白くなった状態を指すことが多い。童話に出てくる白馬は貴重な馬なのか、年老いた馬なのかは定かではないが、馬も老化の過程で毛の色が変わる品種もいるということ。馬の寿命は25年前後なので、物語では年老いた馬が頑張っているのかもしれない。


乗馬自体は今から遡ること6000年以上前から始まると言われており、人類の歴史とは切り離せない生き物である。イギリスでは今でも騎馬警官が活躍しているが、かつてロンドンでふと窓の外を見たら、馬に乗って街灯に飾られた花を交換していたのには驚いた。馬の身長は地面から首の付け根までの高さで測るが、大人が乗ると視線は優に2mを超えるので、視界も開けて実に気持ちが良い。モンゴルで本格的な騎馬ツアーがあるようだが、そこまででなくても海辺を駆け巡ってみたい。
Pocket