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今だからこそ気にかけたい心のケア!AIが診断する「メンタルヘルス」アプリ

焔(Homura) 2021.07.11

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終わりの見えないパンデミックの中最近では「コロナ鬱」などの言葉も耳にするようになってきました。日々の生活の中で感じるストレスがそれだけ増えてきているからでしょう。

現在のような状況に限らず大きな災害などは誰にでもメンタルヘルスの問題を引き起こす原因となります。

昨年の緊急事態宣言以降のSNSでは「ストレス」というワードの使用率が過去と比べ100倍以上になったと言いますから、メンタルケアの需要はこれまで異常に高くなってきていると思います。

疲れた脳を休ませるためには欠かせないメンタルケアですが最近では「心の健康状態」を可視化するアプリまで登場したり、メンタルヘルス休暇を認める大学なども出てきています。

世界ではメンタルヘルス向上の重要性が叫ばれることもあり、周囲の人間環境や環境などストレスの原因となるさまざまな要因の改善をする動きが活発です。

アメリカオレゴン州が始めたメンタルヘルス休暇

オレゴン州でできた法律ですが、学生は自身のメンタルケアのために「メンタルヘルス休暇」をとることが認められるようになりました。

学生たちの提案が元になって成立した法律ですが、怪我などの身体的なわけではなくメンタル面の理由で学校を休むことができるというものです。
この法律では5日間の休みを3ヶ月ごとに撮ることができます。オレゴン州がこの法律を認めた背景には学生のズル休みを案じるよりも、負荷の高いストレスを与えないメンタルケアが必要だと言う判断だったと思います。

ペンシルバニア州で活発な緑化運動

これはペンシル大学の研究者発表ですが、街中の空き地などを緑化することでメンタルヘルスが大幅に改善されると言う内容のものでした。

この調査で行われたのは
・緑の多い地域に住む住人
・緑が少ない地域の住人
の比較でした。調査結果では緑が多い地域に住んでいる住人は「精神的に安定している」という自己申告が当然ながら圧倒的です。

これは日本のケースでもわかりやすい例だと思います。首都圏での日々の生活におけるストレスは緑の多い地方女の生活とは比べ物になりません。

心の健康状態を可視化するAI分析アプリ

このアプリに関しては個人的に使用した経験はありません。メンタルケアを行う側の立場として「心の健康状態を可視化する」という部分に心惹かれるものがありました。

SNSやサイト閲覧などはデジタルネイティブ層に限らず普段誰でもが行なっていることです。

さてその仕組みですが、デジタル機器をよく使う人のメンタルヘルスを向上させるというものです。

ネット接続をしたりしている間アプリに搭載されたAIはユーザーの顔を撮影してメンタル状態を分析するようなプログラムになっています。

カメラを通じて撮影された表情をAIが判断します。例えば「目を細める」や「眉間にしわを寄せる」など、わずかな表情の変化をAIが細かく分析してユーザーの状況がポジティブかネガティブかをスコア化される仕組みです。

またサイトなどを閲覧しているときはリアルタイムでこのスコアが表示されますので、ユーザーはネガティブな気持ちになりそうなサイトを意識して避けることが可能になります。

このアプリで面白いのはユーザー自身の行動を遡ってグラフ化できるところでしょうか。時間別や日別でデータをソートすることもできますし、利用したアプリケーション別でデータを見ることも可能です。例えばFacebookを見ていた時のスコアとTwitterを見ていた時の比較などです。

もちろんこれでメンタルヘルスに関する不安を全て解決できるわけではありませんが、このようなアプリを利用するだけでも自分自身のメンタルケアに興味を持つことができるようになります。

脳科学に基づいたデジタルニュートリション

アメリカの「Moodrise」という会社が開発したアプリですが、ちょっと特徴的なウェルネスアプリとなっています。

脳医学に基づいて画像や映像などのコンテンツを提供するアプリですが、リラックス効果やモチベーションを上げるような効果が期待されています。

このアプリはアメリカの医師や研究者の協力のもとに開発されました。使い方はシンプルで六つのモードの中から自分が悩んでいることを選ぶだけです。

モチベーションを高めるならドーパミンを、幸せな気持ちであればセロトニンを増やすコンテンツを自動的に選択してくれる仕組みになっています。

もちろん今回紹介したようなアプリだけでメンタルケアが完結するわけではありませんが、今のようなストレス社会だからこそ、自分自身のメンタルヘルスについて考えることはとても大切だと思います。

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