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ボーディングスクールで学ぶのは語学ではなくグローバルスタンダード

焔(Homura) 2021.07.06

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子供の教育に対する相談をよく受ける筆者ですが、ほとんどの場合ボーディングスクールに関するものです。

一般的な「留学」とは異なる全寮制で学ぶボーディングスクールですが、子供の年齢は低ければ低いほど学びに対する吸収力は高くなります。

またスイスやイギリス、そしてアメリカなどに集中するボウリングスクールですが、どの国で学ぶのがベストなのか、個人的な経験も交えてお話ししたいと思います。

ボーディングスクールとは?

ボーディングスクール(Boarding School)は全寮制の宿泊学校のことを言います。世界中の富裕層の子どもたちが集まっていることでも知られています。

3歳から18歳までの子供たちが学んでいますが、ボーディングスクールでは規則や礼儀などの生活態度からコミュニケーション能力まで多くの能力を習得できる場所です。

ボーディングスクールでのカリキュラムは特殊で、学力ベースでの学びは主軸ではありません。そこで学ぶ子供たちの一人一人が持つ可能性を最大限引き出すようなシステムが構築されています。

また授業は少人数で行われことが特徴的で、日本語では寄宿学校とも訳されたりします。

ボーディングスクールで学ぶメリットは無限大

海外の学校で学ぶ「留学」と比較されたりもしますが、ボーディングスクールは語学を学ぶところではありません。

個人的な意見かもしれませんが、語学はあくまでコミュニケーションのためのツールで、いろんな国の言葉を学ぶことが目的ではありません。

そんなボーディングスクールには世界各国から富裕層の子どもたちが集まります。一番多感な時期をグローバルな生活環境で過ごすことで異文化への理解が深まるのはもちろん、人としての成長が期待できます。

そんなボーディングスクールでの基本的な言語は英語です。勉強以外の場所でも一日中英語を使うことになりますので自然な環境の中でネイティブに近い語学力も身につけることができます。

またグローバル社会では絶対に必要な「自分の意見をきちんと相手に伝える」という習慣を日常的に学べるのがボーリングスクール一番のストロングポイントではないかと思っています。

年齢は低ければ低いほど学びは早い

筆者の子供はアメリカ滞在時代に生まれたこともあり、18歳まで二重国籍でした。家庭内ではもちろん日本語でしたが、アメリカで幼稚園に通うようになりほんの数ヶ月でネイティブな英語力を身につけました。

文法など学ぶ年代ではありませんが、日常的にアメリカ人の子供達と一緒に遊んでいるだけで自分では無意識に英語を話せるようになるものです。

ボーディングスクールはもちろん入学までのハードルは高いものになっていますが、出来る限り低年齢で入学することでより多くのことを自然に吸収できるようになります。

スイス、イギリス、アメリカのボーディングスクールの特徴

イギリスが起源とされるボーディングスクールですが、スイスやアメリカなどもボーディングスクールの数が多く、子供を送り出す親の立場で一番適した国を選ぶことができます。

特に中学3年生から高校3年までの四年間を学ぶボーディングスクールとして有名なのはイギリスのイートン校(Eton College)。

1440年に国王であるヘンリー6世によって創立された由緒ある学校です。

英国全体ではこのイートン校を含む九つの学校が”The Nine”(ザ・ナイン)と呼ばれています。

ちなみにイートン校の生徒は全員大学に進学していますが、オックスフォードやケンブリッジなどの有名大学に進学できるのはそのうちの3割程度のようです。

そしてアメリカですが、10スクール(The Ten Schools)が有名です。もちろんアメリカのボーディングスクールも超エリート教育として名高いところばかりです。

スイスにも数多くのボーディングスクールが存在します。その中でも特に有名なのはロゼ学院(Château du Rosey)。

1880年に設立された学校ですが、元々は男子校として運営されてきました。1967年に女子キャンパスが開設され現在では驚愕となっています。

スイス国内には数多くのボーディングスクールがあり、そのほとんどが世界の富裕層からも支持を受ける有名校が多いのが特徴です。

多様化した文化や言語を学ぶならスイスがおススメな理由

ボーディングスクールに関する相談を受けた場合、個人的に一番お勧めしているのはスイスの学校です。

ヨーロッパの小さな国ですが三つの国と国境を面していることもあり、多くの住人が自然に数ヶ国語を話します。

スイスの公用語はドイツ語、フランス語、イタリア語、そしてスイスの言葉であるロマンシュ語です。

グローバルランゲージである英語を学ぶのはもちろんのこと、スイスのボーディングスクールで勉強するだけで自然に複数の言語を話せるようになるのは大きなメリットだと思います。

子供ボーディングスクールで学ばせようと考えている富裕層の方であれば、幼少期から英語に触れてバランスよく言語を学ぶ必要性は理解されていると思います。

入学時のハードルは決して低くはありませんが、子供が小さいうちから適切な教育を受けられる環境を準備するのは親の責任ではないでしょうか。

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