Blog
Blog

私が感じる富裕層の「桁違い」な側面

ROSSO 2021.06.30

Pocket




ここ1~2年、新型コロナウイルスの蔓延に伴い、世界各国で貧富の差が拡大している。
これは、今に始まったことではなく、元々潜在的に問題になっていたことが顕著になっただけと筆者は考察しているが、新型コロナウイルスを機に、圧倒的ともいえる差が浮き彫りになったのは言うまでもない。

その象徴とも言えるのが、富裕層の桁違いさである。
連日のニュースで、飲食店やホテルなどの廃業、貧困層の増加が報道される中、それと並行して富裕層の資産増大(主に株価の高騰が要因)が取り上げられていたり、輸入車の売り上げが好調、高額消費が活発化しているなど、 相反するトピックも頻発したりしている。

この話からもわかるように、新型コロナウイルスの大流行によって、一部の富裕層はより一層財産を積み上げている。



私の身近で起こったトピックを2つ共有したい。

私は、第3回目の緊急事態宣言が発令される前に、定期的にディーラーや不動産巡りをしていた。
その際、予約制はあるものの、いつ行っても常に予約枠で満席というディーラーや不動産屋に出くわした。

担当者に話を聞いてみると、「ニュースでご覧の通り、自由に旅行や買い物ができない中、余剰資金が車や不動産に向かっている」ということらしい。
しかも、話を聞くと売れ行きは好調らしく、コロナ禍であっても富裕層は好調なのだということを実感したエピソードである。

余談だが、特に活況を呈しているのが不動産である。特に、高価格帯または高立地を有するものに限る。
これらはこの一年、売りに出るとすぐ売却済みになっていたり、好立地のテナントはすぐに入居者が決まったりするなど、何もなかったかのように売り買いが成立している。



もう一つのエピソードをお伝えしたい。

新型コロナウイルスの蔓延に伴い、多くの人が生活様式や仕事スタイルを変化したに違いない。
これは、言うまでもなく富裕層にも当てはまることである。しかし、富裕層はその毛色が異なるのだ。

多くの人は、コロナ禍を機に転職を決断したり、オフィスワークからテレワークへと移行したりしたことが一般的だろう。しかし、富裕層の場合は、投資(金融商品)のポートフォリオ見直しに着手した人が多い。

例えば、これまで不動産のウェイトが大きかった富裕層が株式投資に舵を切ったり、この後訪れるであろうバブル(崩壊)に対する策として資産売却を図って身軽になったり、節税のために移住を計画したり、実にさまざまである。
しかも、どの事例からもわかるのが、新型コロナウイルスに対する対策ではなく、その後を見極めた上での戦略転換であるということだ。

そのため、私を含む多くの富裕層は、すでに新型コロナウイルスの感染拡大やそれに対する防止策、そしてオリンピックの開催の有無などに大きな関心は持っていないのだ。
むしろ、その後訪れるであろう「転換期」に向けて、着々と準備を進めていると言っても過言ではない。

仮に、この話が多くの富裕層の間で既定路線になっているとすれば、富裕層と世間、メディアの間ではすでにかなりの乖離が発生していることになる。
具体的なことは話せないが、私の持っている情報の中には、富裕層の面白い行動心理や生態が見え隠れし始めている。

果たして、私を含め、このアクションが吉と出るか凶と出るか。この答えは誰にもわかることではないが、一歩先を行くものだけが、さらに大きな「桁違い」を享受することができるだろうと確信している。

Pocket