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ストレスという目に見えない負荷を避けるためのメンタルケアの大切さとは

焔(Homura) 2021.06.16

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つい先日、大坂なおみ選手の「自身のメンタルヘルスに関するカミングアウト」が世界でも話題となりました。
世界中から注目されるプレイヤーである以上、日常生活におけるメンタルケアは大切になってきます。

過度のストレスから起きることの多い「うつ」症状ですが、職業や年齢、ストレス耐性などに影響されます。
筆者自身心理カウンセラーとして数多くのクライアントに対してメンタルケアを行ってきました。

ストレスが脳に与える影響は非常に大きいにもかかわらず、上にデイリーベースでメンタルケアを行える場所が少ないのが日本社会の特徴だと私は思っています。

ストレス耐性と年齢の関係

日本で最近言われるのは傾向は若い方のストレス耐性のなさについてです。
「 小さなストレスでなぜうつになってしまうのか?」
「仕事のミスを指摘されて会社に行けなくなるのはなぜか?」
このような意見が多く聞かれます。

中高年の方にとってのストレスは、「普通に乗り切るもの」という考え方が強く、そう思われる方が多くなってしまうのかもしれません。

日常生活においてストレスを感じるのはなにも仕事上だけではありません。そのため予期しないような状況でも過度のストレスを受けてしまうのが現代社会の特徴です。

特に若い世代においては社会経験が少ないことからも「急なストレスに対する対応」ができないのは当然のことです。これは単純に心理的な経験値だけではなく脳の機能としてストレスに対する準備ができていないことが大きな要因だと考えられています。

学生社会人を問わず上下関係がはっきりしている日本の社会です。そのような状況の中で構築される人間関係の中で「理不尽なこと=ストレス」に対応する脳のトレーニングが行われます。

日本におけるうつ病の診断や治療において年齢との関係は重要視されます。一般的にうつ的な症状は四十歳以上の中高年層で発症することが一般的です。

仕事や家庭で大きな責任を抱えて来られた中高年の方が、脳が対応できないレベルの過度なストレスを感じるとうつ病を発症してしまうことが少なくありません。

このように年齢によってストレスのげんやレベルは全く異なります。 したがって専門医は「最初に症状が出た年齢」でおおよその診断を行い、症状判断するのが一般的です。

一番難しいストレスとの付き合い方

日常生活を行う中でストレスを回避することは絶対に不可能です。 ストレスは目に見えるものではありませんので、実際にそれを感じた時点でどのように立ち向かうのかという方法論を持っていない方がほとんどです。

海外と比べて日本人は特に辛抱強い民族ですので、生まれつきストレスに使う術を持っている方も少なくありません。
逃げるという表現は的確ではないかもしれませんが、無意識にストレスを回避するような日常を送るような生活パターンが理想的だと言えます。

ストレスフリーな日常を送られている中高年の方の多くは、潜在脳の部分で(無意識レベルで)負荷を避けることができているかたも多いと思います。

ただ今の時代は特にパンデミックの流行などもあり、無意識のストレスを感じることがこれまで以上に多くなってきています。

ストレスは受けるのは当たり前、そんな中で負荷に対してどんな対応をしていけばいいのか、自分自身のことを大切に考えて社会生活を過ごすライフスタイルが求められるようになってきました。

大切なストレス予防!メンタルケア先進国アメリカと日本の大きな違い


ストレス大国アメリカでもうつに悩む人は少なくありません。それでもメンタルケアに対するアプローチが大きく異なります。

日本の場合ストレスを感じても「日常生活の中でメンタルケアを受けること」は簡単ではありません。
たとえ体調の異変を感じても、もそれだけで医療機関に出向くことがないからです。

日本ではストレスやメンタルケアを専門としたセラピストが少ないという社会背景があります。それに対してアメリカの富裕層などは日常的にセラピーを受けています。

・ 具合が悪くなってから医療機関に出向くのが日本人
であるとすればアメリカにおける心理カウンセリングやセラピーは「ストレスの予防」的な目的で多く利用されています。

アメリカドラマなどでよくある「あ、セラピーの時間なので」こんなシーンはアメリカの富裕層においては日常的なものです。

メンタルケアとヘルスケアは健康的な生活を行う上で絶対に欠かせないもの。
「頑張りすぎる」のはやめて、自分自身のメンタルの状態を常に把握するようなライフスタイルを目指すことこそが、過度のストレスを避けることにつながります。

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