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日本自動車博物館を訪れて

ROSSO 2021.05.31

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私はこれまで「フェラーリ」や「ロールスロイス」、「マクラーレン」、「ブガッティ」など、他のカーメーカーとは一線を画すデザインやスペックを有する車が大好きだった。
当然、これらのメーカーの車は所有しているが、原点に立ち返るためにある場所に伺った。



それは、石川県小松市にある「日本自動車博物館」という自動車をテーマにした博物館である。
この場所は、貴重な車が数多く展示されているだけでなく、日本一の展示台数を誇る博物館である。



ここには、20世紀に日本国内および海外で活躍した車が収集されており、公式ホームページによると、所有台数が800台、常時約500台の自動車が当時のまま展示されている。

この場所を伺った際は、コレクションの数といい保管状況といい、ここまで作り上げた創立者の方をはじめ、この施設を維持するために尽力された方々には、若輩者の車好きとしては頭が上がらない。



そして、「よくこんな車が……」と思えるような見たことないものから、写真でしか知らない車が数多く並んでおり、車好きとしてはこの上ない幸せを味わうことができた。

ただ、海外の豊かな生活や文化に憧れ、その象徴ともいえる車が生活の中心にいた時代は、とうに終わりを告げているように思う。



今後、自動車市場は、多様なデザインやスペックで勝負するのではなく、水素や電気といった環境に配慮されたものづくりを求められる時代に突入するであろう。
そうなれば、スーパーカーやハイパーカーといった唯一無二の作品が賞賛や評価されるのではなく、「いかに環境に配慮できているか」「いかに大衆のことが考えられたモビリティであるか」が評価されるようになる。



また、デザインなども画一的になれば、映画のような近未来感は出るかもしれないが、車に憧れ、それに乗るために頑張ってきた私からすれば、甚ださみしいのが現実である。

だからこそ、日本自動車博物館のような趣や設立理念を掲げる建物はこれからも長く生き残って欲しいし、行く先がなければ私が継ぎたいとも思う次第である。






それほど車は私の生きる糧の一つであり、これからも仕事や生きる意味を見出してくれるアイテムなのだ。

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