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日本の田舎暮らしとはケタ違いなアメリカ中西部の「田舎」暮らしとは?

焔(Homura) 2021.05.31

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日本人がアメリカに対して持つイメージは、どうしても映画やドラマのワンシーンのような光景を想像しがちです。例えばニューヨークやロサンゼルスなど、これは全米でも数限られた大都市となります。

筆者の長年の友人が今でもアメリカの中西部に住んでいますが、 同じアメリカでもこんなにも違うの?というレベルで移住当初は相当なカルチャーショックがあったそうです。

一口に「アメリカ生活」と言ってもどれだけ違うのか、友人の話をまとめてみました。

住むならやはり西海岸か東海岸

とにかく広いアメリカです。 全米は大きく分けると四つの地域に分類することができます。
「west」カリフォルニア州を含む西海岸の地域
「north-east」ニューヨークを含む東海岸の地域
「midwest」ミシガン州、カンザス州など五大湖の周りの地域
「south」テキサスなどメキシコとの国境に近い南部地域

筆者の友人が住んでいるのは中西部「midwest」にあたる地域ですが、個人的には自動車産業などで有名なデトロイト(ミシガン州)やシカゴ(オハイオ州)に仕事で何度か行った以外は訪れたこともない州ばかりです。

多分この中西部はアメリカ南部と同様日本人には一番馴染みのない地域だと言えます。

ウィスコンシン州、オハイオ州、インディアナ州、イリノイ州、ノースダコタ州、サウスダコタ州、ネブラスカ州、アイオワ州、ミネソタ州、ミシガン州、カンザス州、ミズーリ州などがアメリカ中西部の州ですが、ほとんどが日本人には馴染みのない州ばかりですね。

もしかするとMLBの前田投手が所属しているツインズはミネソタ州ですので多少の親近感はあるかもしれませんが。

筆者自身もしこれから住むとしたら?と聞かれるなら間違いなく西海岸を選びます。

まったりとして気候の良い西海岸が好きな人と、クールで都会的な東海岸が好きな人に別れるかと思いますが、中西部や南部に住みたいという日本人は少ないと思います。

そんな中で「アメリカの田舎に住みたい」そんな思いからなぜかアメリカ中西部を選んだ私の友人ですが、日本の田舎とは比べ物にならないカルチャーショックだったそうです。

田舎のスケールが日本とは比べ物にならないのがその大きな原因かもしれませんね。 では実際にアメリカ中西部の海外生活にはどんなギャップがあるのでしょうか?

アメリカ中西部の田舎暮らしの実際は…

友人が住んでいるのは中西部のとある小都市。それなりの人口はいる都市ではありますが具体的にアメリカの田舎暮らしの辛すぎる実態はと言いますと。(あくまで私の友人の個人的な意見ですが、ほぼ間違っていないと思います)

海もなければ山もない景色

日本の風景に慣れた生活をしている方には想像できないかもしれませんが、見渡す限り真っ平らな景色はある意味壮観しれませんが住み慣れてくるとストレスになるようです。

地平線まで見えてしまうのではないかというレベルでまっ平、坂道すらなく、それに近いものって言えば近くを通る高速道路の効果くらいしかありません。

当然海などはなく、そこにあるのは果てしなくとうもろこしと枝豆畑が広がっている光景が続きます。道路の両脇にずっと広がっていますので、ちょっとドライブといっても広がる景色に変化すらなしです。

さすがに南に向かって数時間ドライブすれば景色も多少は変わるようですが、間違って西方向にドライブしてしまうと5時間走っても見渡す限り同じ景色…ある意味アメリカらしいと言えますが、そこで実際に暮らすとなると大変だと思います。

冬は特に過ごしにくい中西部、時には-30度も

アメリカの五大湖まわりの地域は特に冬の厳しさは半端ではありません。筆者も 過去にスーパーボウルが行われている真冬のデトロイトを訪れたことがありますが、夜の気温はマイナス20度を越える寒さでした。

アメリカ中西部の気候は本当に「厳しい」としか言いようがありませんね。 また夏は日差しが強く35℃を超える日が続きますので、季節による温度差は半端ではありません。

一年を通して気持ちよく過ごせるのはせいぜい一か月くらいでしょうか?

街の中心ダウンタウンも10分もあれば全部見て回れる

そもそもが車社会のアメリカですので、日本のようにちょっと出かけておしゃれなカフェで…そんなイメージで店を探しても見つけることはできません。

また、ダウンタウンでショッピングをしようと思ってもごく限られたエリアですので、一回行けばぶらぶら散歩するような場所も限られてきます。

アメリカの大都市ではほとんどの地域で日本食のレストランや食材を販売しているスーパーが存在しますが、さすがに中西部の田舎ともなると食材の入手にも困ります。

あるとすれば東南アジア系の小さな店くらいでしょうか?そうなると日本から食材を送ってもらうか、 Amazonなどで購入するしかなくなります。

この友人とは年に数回通話するのですが、毎回聞かされるのはこんな話ばかりです。せめてトレジョとかホールフーズ(在米日本人に人気のスーパー)が出店してくれれば生活も変わるかもしれませんが。

それでもこのパンデミックの中では、人と接することが極端に少ないというメリットはあると思います。「今考えれば中西部の地方都市を選んでよかった」という友人。

これは間違いなく話せる大きなメリットだと言えるでしょう。 日本のスケールでは考えられないアメリカ合衆国、国内でも3時間の時差がある国ですのでまだまだ日本には知られていないライフスタイルがたくさん存在する国です。

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