アンチエイジング先進国アメリカの医療と食事文化
焔(Homura) 2021.05.31
最近では定着した「アンチエイジング」という言葉ですが、世界中の富裕層が一番関心を持っているのが長寿に関する話題です。
アメリカに多く住んでいる今年の友人と話す時にもよく取り上げられる話題が健康に関することです。 アメリカ人は特に健康に気を使います。
これは肉体的な健康にとどまらずメンタルケアなどにも積極的です。 また高齢化社会とアンチエイジングは切っても切れない関係にあります。
検診・予防といった部分の重要性が重視されるように生まれたアンチエイジング
ここ数年ごく一般的に聞かれるようになった「アンチエイジング」という言葉ですが、アメリカでは富裕層を中心に日常生活の中で取り入れられるようになってきています。そもそもアンチエイジングは高齢化社会と密接な関係を持っています。すなわち長寿と生活の質(Quality of life=QOL)が比例しているのかどうか都電そんな観点から発展した言葉でもあります。
そこで重要視されるようになってきたのが検診や予防などのプライマリー医療の部分です。これがアンチエイジングと呼ばれるもののルーツとして存在します。
アメリカでは医療よりの言葉として発展しましたが、アンチエイジングは積極的な予防医学だと考えることができます。 日本ではどちらかと言うと「美容面」での話題=アンチエイジングと考えられがちですね。
アンチエイジングを予防医学と考えた場合どんな効果が期待できるのか
アメリカでアンチエイジングが推奨され始めて10年以上経過しますが、その時にまず注目されたのが成長ホルモンとDHEA(デヒドロエピアンドロステロン)でした。これらのホルモンは加齢とともに減少していきますので、これを補充することが若返りにつながるのではないか、そんな観点で始まったのが成長ホルモンの補充療法でした。
今思い出しても、筆者自身のアメリカ時代の友人の多くも昔からアンチエイジングについて熱く語っていたものです。(もちろん今でも話す時に話題に出ないことはないくらいです)
その時代から多く語られていたのが「成長ホルモン」の話題でした。
成長ホルモンそのものは代謝力をアップしたり、アミノ酸の合成を促し綺麗な皮膚を作ったりする働きがあります。 またそれ以上に大切な役割は、体内で分泌されるホルモンの 伝達機能だと言われています。
運動嫌いなアメリカの友人達が目指す食生活の改善
富裕層のイメージといえば自己管理がきちんと出来ていて定期的にジムに通う人達だと思われがちです。成長ホルモンに関して言えば「加圧式トレーニング」などが有名ですね。ただ筆者のアメリカ人富裕層の友人に限って言えば、そんな人達ばかりではありません。(笑)ところがことヘルシーな食事ということに関しては、多くの人が実践しているようです。食生活の改善によって劇的に成長ホルモンを増加させることはできませんが、大豆系の食品はにはDHEAはイソフラボンが多く含まれています。
アメリカで日本食が好まれる理由には豆腐など大豆系の料理が多いからかもしれません。 元アメリカ人はDHEAの低下が緩やかだと言われているようですが、マッシュポテトなどのポテト料理を好んで食べているからだという説もあります。
アメリカでは主流になりつつあるデトックス(解毒療法)とレドックス(抗酸化能力アップ、老化抑制)
デトックスという言葉は最近では一般的になりましたが、レドックスはあまり耳にしない言葉かもしれません。 アメリカではこの両方の効果が高い食材を積極的にとるのがアンチエイジングのベースとなっています。抗酸化とという意味ではポリフェノールを多く含む果物がいいと言われています。例えばアメリカンチェリークランベリーなどですね。 そしてデトックスには食物繊維は欠かせません。 セロリなど繊維の多い野菜を積極的に摂取することも勧められています。
実は身近な食材でアンチエイジングライフを実践することは可能です。 もちろん食材だけに頼るのではなく、サプリなどで不足しがちな成分を補充するのも必要だと思います。
筆者自身もアメリカの友人の勧めに従っていろんなサプリを飲むようにしています。 アンチエイジングに関して言えば男女性別に関係なく世界中の富裕層が一番興味を持っているテーマではないでしょうか?
そういう意味でもやはり「健康」というのはとっても大切な意味を持つキーワードに違いありません。 もちろん健康管理にはメンタル面のケアも重要ですので、今後もアメリカはアンチエイジング業界をリードしていくような気がします。