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夏の風物詩スイカ!アメリカの開業医が教える富裕層に向けたウェルネスの効果とは?

焔(Homura) 2021.05.26

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毎日ジメジメとしたい日が続く日本ですが、もうすぐ真夏です。
夏の風物詩といえばスイカですね。実は最近になってアメリカでも健康面からスイカが勧められています。

夏だからといってスイカを食べる文化ではないアメリカですが、どんなメリットが考えられているのでしょう?
富裕層になればなるほど健康志向が強まるアメリカですが、つい先日アメリカの開業医が健康のためにスイカを食べるべき理由を科学的なエビデンスを元に語っていましたのでご紹介したいと思います。

スイカは水分補給に最適

アメリカの管理栄養士であるエリザベス・バイルによるとまず一番に挙げられているのが水分補給面でのメリットです。
(これは日本でも同じですね)

一般的なサイズのスイカであればそのうちの92%が水分でできています。
水分というのは人間の体をベストパフォーマンスな状態に持っていくために絶対に必要なもの、と 強調しています。

実際に人間の体のうちの6割は水分でできていますので、 水分果たす役割は大きく以下のような効果があるとバイルさんは 発言しています。

1.体温調節
2.集中力のアップ
3.体内の関節部分などの潤滑油的な役割効果(クッション的なものです)
4.疲労の軽減

スイカに含まれるビタミンは豊富

思った以上に体に必要なビタミンや栄養素が含まれているのがスイカです。データ好きのアメリカらしい詳細が述べられていました。

・マグネシウム
筋肉や神経の働きを調整する効果があるとされているマグネシウムです。
1カップ一ぶんのスイカを摂取するとした場合、実に15ミリグラムのマグネシウムを摂取することが可能。これは 成人一日の推奨される摂取量の約5%にあたるようです。

・ビタミンA
健康な視力を維持したり肺の健康をサポートしてくれるビタミンです。
同じく1カップぶんのスイカには42.6ミリグラムのビタミンAが含まれています。 これは1日に推奨される摂取量の5%以上にあたるようです。

・ビタミンC
鉄分の吸収をサポートするビタミンですが、それによって免疫力をつけることができます。
1カップぶんのスイカに含まれているのは12ミリグラムのビタミンC、これは成人の推奨される摂取量の15%以上にあたります。

・ビタミンB6
このビタミンは心臓の健康をサポートし免疫力をアップさせるビタミンです。
1カップ一ぶんに含まれるこのビタミンの量は0.068ミリグラムとなっており、1日の推奨摂取量の5%に相当します。

ダイエット好きなアメリカ人に一番好まれる理由は「低カロリー」

スイカが低カロリーなのは誰でも知ってるかと思いますが、100グラムあたりで約37キロカロリーと相当低いカロリー数値になっていますね。

また水分が多い=満腹感が得やすいという観点からアメリカのダイエットでもスイカが勧められているようです。

アメリカでは実際にダイエット食品としてのスイカで小規模ではありますが研究が行われました。
エビデンスにこだわるアメリカらしい研究だと思います。

研究の対象となったのはやや肥満体質の成人と肥満の成人。
この二つのグループに分けたアメリカ人にスイカを取り入れることで満腹感と体重に関する影響調べたところ大きな違いが研究結果として出たようです。

約1ヶ月にわたって毎日2カップを食べたグループは同じカロリーである低脂肪クッキーを食べたグループと比較して空腹感も少なくなり、体重も大幅に減らすことができたと発表されました。

スイカに含まれるL-シトルリンは筋肉痛を抑える効果がある

L-シトルリンというのはアミノ酸の一種で、具体的には運動後の筋肉痛を軽減する働きを持つものです。
アメリカの富裕層の場合当たり前ですがほとんどパーソナルトレーナーをつけて健康な体作りを目指しています。

L-シトルリンは血管を広げる効果を持ちますので、結果として筋肉への血流が増えます。
それにより運動中の酸素供給量がアップされますので痛みの軽減に繋がると言う効果が期待 できるようです。

またこの成分に関しても過去にアメリカでは小規模な研究が行われました。
この研究ではシトルリンが入ったドリンクとシトルリンが入ったスイカジュースを摂取する二つのグループに分けられました。

結果としてスイカが含まれたジュースを飲んだ参加者は運動後の筋肉痛が軽かったとの研究発表がされています。

それ以外に期待できる効能も多いスイカ

抗酸化物質のリコピンもスイカには含まれていますが、これは癌や心臓病などの病気を防ぐ効果が期待できるとドクターは言います。
またスイカのような食物繊維は「消化がいい」のも大きな特徴です。
スイカそのものにはそれほどの食物繊維は含まれていませんが、(1カップあたり1グラム程度)そもそも水分が多く含まれていますので、老廃物の排出にとても役立つと考えられています。

アメリカでは日本のようにそのままスイカを食べますが、ルッコラやヤギのチーズの入ったサラダなどが好まれます。
もちろんジュースにして飲むのも構いませんし、凍らせてアイスバーのようにして食べるのも美味しいですね。

日本では夏という季節を感じることのできるフルーツの王様ですが、アメリカではこのようにエビデンスに基づいたダイエットと健康に良いフルーツだと考えられています。

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