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熱海の歴史と小さな発見

ANNE 2021.05.25

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熱海には毎年訪れるが、毎度癒しと新たな発見がある。
今回の旅での発見を少しシェアさせていただきたい。

熱海はここ数十年で見ても浮き沈みがよく分かるエリアである。
観光客の流入数が街の雰囲気に直結しているため、そのまま廃れはしないかと心配になった時期もあった。
復活したと思いきや、現在はコロナ禍で市内経済は瀕死状態で市に支援金を求めているという。

歴史をみると、温泉地であるため鎌倉時代には既に熱海に温泉客が訪れていた。
しかし有名になったのは徳川家康はじめ、将軍が訪れるようになった江戸時代以降。明治、大正時代はさらに熱海のステータスが高まり、政治家もこぞって足を運んだようだ。
有名人の別荘が立ち始めたのもこの時期。熱海の知名度を更に上げたのはあの有名な尾崎紅葉の「金色夜叉」ということはいうまでもない。昭和に入ってからはハネムーンで訪れるリゾート地、所謂ハワイのような場所であった。

熱海の魅力を改めて考えてみると、地の利によるところも大きいのではないだろうか。海に面していながら、すぐ近くに山があり、温泉もある。
一度に全てを楽しめるというのは少し贅沢過ぎるのではないだろうか。
かの近代日本花壇の巨匠、横山大観や高倉健が熱海を愛し、伊豆山に別荘を構えたのも納得である。


熱海伊豆山からの景色

途中今回初めて箱根ターンパイクを経由したが、噂通り多くのクラシックカーに遭遇。
こちらは源頼朝が伊豆山神社に参拝の際に訪れた場所でもある。

景色の素晴らしさと歴史を感じながらここで愛車を走らせるのはさぞ気持ちがいいんだろうなと実感。
浮き沈みがあっても、熱海の恵まれた自然環境は変わらず、どの時代も愛され続けることは変わらないだろう。

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