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月、火星と木星!世界の二大富豪が目指す宇宙のゴールとは

焔(Homura) 2021.05.14

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先日、日課として読んでいる新聞 New York Timesに面白い記事があったのでご紹介したいと思います。

「宇宙」にこだわる世界の2大富豪の話ですが、 民間人だけのクルーを世界で初めて宇宙に送り出すプロジェクトが2021年中に実施される予定です。

電気自動車の世界最大手、米テスラの最高経営責任者(CEO)イーロン・マスク。それに、米巨大IT企業アマゾンのCEOジェフ・ベゾス。 個人資産は計3500億ドルという大富豪の二人です。

マスクさんは「2026年までに、火星に人類を送り込む構想」を持っていると言うから驚きますね。

ではなぜそんなに地球を離れたがるのでしょうか?興味深い話です。

スペースXは民間人だけのクルーを宇宙に送り出すInspiration4プロジェクト

電気自動車の世界最大手、米テスラの最高経営責任者(CEO)イーロン・マスク氏が人類が住む惑星を増やすという夢を実現させるために立ち上げたプロジェクトがスペースXです。

スペースXは民間の宇宙テクノロジー企業ですが、自身で設立しています。宇宙テクノロジーの民間分野での存在感は抜きんでています。

すでに発表されているInspiration4プロジェクトですが、NASAの宇宙飛行士を自社ロケットで 国際宇宙ステーションに届け出していますが、今回の このプロジェクトはそれをベースとした新しい計画となります。

そしてこのマスク氏の本当に「とてつもな」宇宙への野心を表すのが2026年までに人類を火星に送り込むと言う計画。

このプロジェクトには30億取るもの巨費を投じることになるのですが、マスク氏は既に資金を確保し8.5億ドルに関しては今年2月アメリカ規制当局に届け出していると言うから驚きですね。

火星に一番乗りするのはマスク氏自身ではないかもしれませんが…ただすごいのは「火星なら骨を埋めてもいい」と本人が言い切ってるところです。

2021年にAmazon CEOを退くベゾス氏のブルーオリジンが目指すものは?

さて宇宙を目指すもう一人、ベゾス氏の途方も無い宇宙巨大構想「BLUE ORIGIN」ですが、マスク氏と同様にロケットの再利用や積載物の打ち上げなどスペースXと同じような授業形態となっているようです。

彼がまず目指すのは安全に月に着陸する技術の確立を目指すステージです。ベゾス氏スタイルの宇宙への安価なアクセスを確立することが、彼の計画のゴールであるスペースコロニーの拠点となるようです。

地球での人口の負荷を減らし暮らしやすくするためだと同氏は語っています。2019年に 発表されたスペースコロニー計画ですが、宇宙空間にいくつもの円筒形の移住空間を浮かべ、そこにありとあらゆる生活環境を整えようというものです。

遠心力を作るために回転しながら宇宙に浮かぶ何キロも続くような巨大な構造物、我々一般人の想像の遥か上を超えていますね。

これらの構造物にそれぞれ100万人以上が暮らせるようにすることを目標としているようです。

2021年2月にNASAがクリアした二つのミッション

このように宇宙旅行に関しては、二人の億万長者が宇宙開発を起点とした様々な新興企業や投資などを進めていますがNASAの宇宙ミッションがクリアした二つのミッションについても大きな話題になっています。

探検機パーシーから送られた火星の映像

皆さんはご覧になったかどうかわかりませんが Perseverance(愛称: Percy、パーシー)の高解像カメラが捉えた火星の映像はとても美しいものでした。

このパーシーは2020年のNASAマーズミッションの一環として火星のクレーターを調査するために設計された昆虫のような?形をしたローバーです。

打ち上げられたのは2020年の7月ですが、このローバーは自律走行が可能になっています。

火星のジェゼロクレーターから送られた映像は極めて鮮明で、見ているだけでも地表の感触すら伝わってくるような気がします。

筆者も1億 マイル以上離れた火星から送られたパノラマ映像には目を奪われてしまい、しばらく眺めていました。異質な砂漠ですが、眺めているとどこか馴染みがあるような不思議な感情も起きてしまいます。

このミッションの目的は過去に生命体が存在した痕跡を探すだけではなく、サンプルを収集したりヘリコプターも飛ばす予定のようです。

木星から送られた驚くべき映像

こちらの主役は木星探査機「ジュノー」からの映像ですが、2020年2月に撮影された木星南半球の映像、それは美しいものでした。

NASA から送られた画像データをアマチュア天文家が整えたのですが、渦巻くようなジェット気流が浮かび上がったりする様は、まるで宇宙を旅する天才画家の作品のようです。

実はこのジュノーからは1年前にも素晴らしい画像が送られてきていました。 大理石でできた球体の最高傑作をNASAは「Massive Beauty(巨大な量感美)」と名づけています。

このような画像を見ていると地球上の生命や暮らしが儚くすら見えてきます。それがこの2大富豪を宇宙に向かわせる原動力になっているのかもしれませんね。
Perseveranceが火星に加工していく際のパラシュートには、NASA技術者たちに託された「あえて困難に挑戦する」が二進法で記されていました。
もしかするとこのメッセージは地球に住む我々みんなに向けらていたものかもしれないと筆者は思っています。

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