

世界のコロナ政策について
M. Christophe 2021.04.30
ヨーロッパやアメリカの製薬会社から、コロナワクチンがチャーター機で世界各国に運ばれています。
日本にも沢山のワクチンが到着しはじめています。

多国籍の移民をうけいれている国フランスでは、3度目のロックダウン開始がはじまりました。
フランスでは、新型コロナウイルスの感染者が急増しており、病院を圧迫しています。集中治療室では5000人以上の人が入院していて医療現場では医療従事者が緊迫をつづけているのが現状です。
フランスの全ての学校休校になり、日用品以外の小売店が4週間、営業を停止する。また、午後7時から翌午前6時までは外出禁止です。お散歩はよいそうです。
2021年4月2日には、COVID-19で集中治療を受けている患者が145人増加。過去5カ月で最大の上げ幅となっています。
フランス全土では現在、約5000人が集中治療室(ICU)に入っている。4月2日ね新規感染は4万6677件、死者は304人でした。

フランスの集中治療室の様子
フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、新型ウイルス患者のための病床を今回また増やすと約束されました。
フランスではロックダウンに加え、4月6日からは自宅から10キロ圏外への移動が、理由がない限り移動ができなくなります。大変な世界のコロナの現実です。

日光浴をするパリの市民
フランス パリのでは、セーヌ川の周りで市民が日光浴をしています。太陽の日差しは人を寂しから少し解放してくれます。
フランス病院連盟は、当局が感染を抑制できなければ、全国の病院が向こう数週間で「前例のない暴力的なダメージ」を受けると警告しました。
政府に対しても、「厳しいロックダウン」を求め、市民の間でも全国的なロックダウンを求める声が高まっていたそうです。
エラブ研究所が3月31日に発表した世論調査では、フランス国民の回答者の54%がロックダウンに賛成。
アンヌ・イダルゴ・パリ市長も、「状況は非常に深刻」だとして、学校閉鎖を支持しました。
フランスの教師グループは先に、教室で子どもたちと接する教職員を守らず、「他者の命を危険にさらしている」として、ジャン=ミシェル・ブランカー教育相を提訴したそうです。かなりの緊迫な教育現場です
24時間の感染者が5万9千人に達したことを受け、マクロン氏はこれまで、学校閉鎖は教育格差を広げかねないとして「最後の手段」と位置づけてきたが、各地でコロナ禍による学級閉鎖を決定しました。
病床も次々と埋まっているため、幼稚園から高校までの一斉閉鎖に踏み切り、大学は週1日の対面授業を認めるという結論に。
ただ、もともとこの時期は2週間の春休みが予定されていたため、実際には1~2週間の閉鎖ではありました。
春休みをのぞいた期間はオンラインなどで授業を行うという。学校閉鎖は昨年春の第1波の時以来、2度目となるそうです。

ゴッホの絵を見ながらデッサンする小学校のこどもたち
世界保健機関(WHO)の動き
4月2日、欧州のワクチン接種は「容認できないほど遅い」と批判し、欧州の感染状況はここ数カ月で最も悪化していると伝えてます。WHOのハンス・クルーゲ欧州地域事務局長によると「ワクチンはパンデミックから抜け出す最善の方法だが(中略)接種事業は受けいられないほど遅い」と指摘してます。
「今すぐに製造を強化し、ワクチン接種の障害を減らし、在庫がある全てのワクチンを使って、このプロセスをスピードアップしなければならない」のが、世界の現実です。
その上で、ワクチン接種率が低いうちは、EU加盟国はロックダウンなど別の対策をもって、国民の命を守る政策をスピーディーに始めています。
WHOによると、欧州の人口約9億人のうち、1回目のワクチンを受けたのはわずか10%に過ぎないのです。
パラスホテルによる努力

リッツ・パリがケーキスタンドをスタートしました!
コロナで海外富裕層が消えたラグジュアリー業界の生き残り策は素晴らしくチャリティーな発想が見受けられます。
ホテル自体も休業中なのかというと、そうではありません。既にパリ市内にあるリッツ・パリとオテル・ド・クリヨンが営業を再開しています。
両者とも、話題作りに努力した数少ないパラスホテルで、リッツ・パリは2020年の6月からヴァンドーム広場にケーキスタンドを出し、オテル・ド・クリヨンは7月からコンコルド広場にアイスクリームのワゴンを設置しました。
ことしは車の台数を増やす数です。車はルノー社の車です。
「パリの歴史的名所コンコルド広場に、オテル・ド・クリヨンのシェフ・パティシエの自家製アイスクリームワゴンを出します。」
というニュースはたちまち話題を呼び、5ユーロ(約600 円)からという手ごろな値段もパリの市民の心を魅了しました。


600円で人生で1回でも5つ星ホテルのアイスクリームが食べられたら…パリの市民はこのアイスクリームの車に立ち寄っています。
コロナな時期の素敵なシェフやパティシエの気持ちあたたかなアイディアですね。
日本でも、斬新な発想で消費者に寄り添っていく発送もっと生まれると良いですね。