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ビスポークの世界。オーダーメイドで作るスーツ・シューズの魅力

焔(Homura) 2021.05.10

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年齢とともに変化するのが体型ですね。特にこの一年以上の自粛生活で「太った」そんな方も多いと思います。

筆者も例にもれず、アメリカでオーダーメイドで作ったスーツなども全て着れなくなりました。

きちんと自分の体にフィットしたスーツがビジネスでの生産性を上げると思いますので、新たにビスポークでオーダーしております。

お気に入りの店がニューヨークにあるのですが、このご時世です。今回渡米は諦めて初めて国内でフルオーダーメイドをしました。

せっかくのビスポークならやはり「フルオーダー」がおススメです。今回はそんなビスポークについてお話しします。

スーツやシューズに見られるビスポークの魅力とは

ビスポークとはいわゆるオーダーメイドのことです。ただし「オーダーメイド」は和製英語ですので、海外では伝わりません。ビスポークはイギリス英語、アメリカでは「テイラード(tailored)」などと言います。

スーツやシューズなど、日常生活やビジネスで身に付けるものを自分用にあつらえることは、下手に高いブランド物を買うよりもずっとオシャレで贅沢な行為です。そんなビスポークにはどんな魅力があるのかを見てみましょう。

ビスポークのメリット

ビスポーク最大のメリットは、自分の体に合った製品だということです。

当然ながら体型というものは人によって違うものなのですが、自分の体に合った製品を既製品の中から見つけ出すのは至難の業。既製品はあくまでも、号数やサイズが決められているように「典型的な体型」に合わせて数種類だけ作られているに過ぎません。

シューズ1つ取っても、ビスポークなら「履いていることを忘れる程の履き心地」を得ることだって不可能ではありません。生地やデザインを選べるのも良さの1つです。

また自分の体型に合っているということは、製品にとっても負担がかかりにくいということでもあります。体にフィットしたスーツならヨレやシワになりにくく、長時間着ても格好良く、長期間着ても生地が傷みにくいことになります。

ビスポークの注意点

自分の体に合った製品を得られるビスポークですが、その代わりに製作時間がかかることを念頭に置いておく必要があります。製品の種類やお店にもよりますが、採寸してから手元に届くまでに1か月~2か月かかると考えておいたほうが良いでしょう。

またビスポークは店舗側にも多大な労力と技術を要するだけあって、最初から受け付けていないことも。細かなディティールの変更などもどこまで受け付けてもらえるかが店舗によって異なるため、発注する前にある程度把握しておきたいポイントです。

店舗によって異なるビスポーク種類

「ビスポーク」とは言いますが、あくまでもオーダーメイド全般のことを指す言葉ですので、店舗によって対応範囲が異なります。自分のお気に入りのブランドがどの範囲まで細かく対応してもらえるかは、特に注目しておきたいですね。

フルオーダー

フルオーダーは、恐らく最も多くの方が想像しているであろうオーダーメイドの形。採寸から型紙作り、仮縫い、試着、調整などの工程を全て行なう、最も丁寧で体にもフィットする作り方です。

昔はこれらの作業を全て職人が手作業で行なっていましたが、現代では要所の作業を機械で行うようになってきました。それでもあらゆるビスポークの中では最も品質も自由度も高いものになりますのでおすすめです。

イージーオーダー

イージーオーダーとは、フルオーダーをある程度簡易化したものです。最初から用意されている型紙の中から体に合ったものを選び、サイズや体型などに多少の補正を加えてから作製に入ります。

フルオーダーと比較すると要所で手を抜かれていますが、短期間で完成し、品質もそこまで悪いものではありません。「ある程度に体フィットするものが欲しいけど、フルオーダーする程ではない」という時には十分選択肢に入るでしょう。

パターンオーダー

パターンオーダーとは、イージーオーダーをさらに簡易化したものです。お店にあるいくつかのサンプルスーツを試着して、その中から体に合ったものを選んで微調整を加えます。

出来上がりまでのスピードが非常に早い点では便利かもしれませんが、体型の微調整が難しく、また自由度も低いためビスポークとして選ぶならおすすめできません。

やはりビスポークは「フルオーダー」が個人的には一択だと思います。時間はかかりますが、完成まで待つ時間、それも贅沢時間ではないでしょうか。
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