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飛鳥山公園

ANNE 2021.04.30

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東京北区にある飛鳥山公園は日本最初の公園の一つである。
桜の季節になると多くの客で賑わうお花見の名所であり、渋沢栄一が園内に別荘を構えるなど歴史を感じる場所でもある。

先日近くを通り、美しい桜に誘われて初めて園内に足を踏み入れた。
公園自体はそう広くはないが、階段を登り切ると一面に桜が広がり、木々の整った美しさとバランスの良さに、すぐさま名所と呼ばれるのに納得した。



この地は元々300年前八代将軍徳川吉宗が江戸っ子たちの行楽の地にするために、桜を植え、名所に仕立てたそうだ。
なので、名所としてはかなり長い歴史があると言える。それだけではなく、当時桜の名所地ではお酒や仮装が禁止されていたが、この飛鳥山公園では容認されていたため、かなり賑わっていたと考えられる。

飛鳥山と名前の通り、小高くなっているため、当時「土器なげ」という遊びも流行っていたようだ。
「土器なげ」とは山の上から田んぼに目掛けて土器を投げ、距離を競う遊びで、明治時代まで続いたそうだ。江戸っ子はなかなか翠な遊びを考えるものだ。



少し足を伸ばすと、渋沢史料館にたどりつく。
この資料館は、近代日本経済社会の基礎を築いた渋沢栄一の生涯と活動を紹介するために、かつて渋沢栄一が住んでいた邸宅の跡地に建てられたそうだ。
また、渋沢庭園だったところに大正時代に建てられた「晩香廬」と呼ばれる茶室と書庫である「青淵文庫」が建てられている。今年の大河ドラマの主人公でもあるため、一段と賑わっていたように感じた。


桜の賦の碑
幕末の思想家、佐久間象山の詩が刻まれている。


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