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時計の歴史と時間

ANNE 2021.04.30

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壁掛け時計を探していたところ、ふといつから人間が時計を使うようになり、生活の一部になったのかを考えてみた。
何千年も続く時計の歴史、使う目的は大きく変わらないが、時計そのものがどう変化してきたのか、そして最近見つけた面白い時計も合わせてご紹介したい。

時計の原点はエジプトで誕生したと言われている。今から6000年ほど前から日時計が使われるようになり、人類最初の時計だとされている。かつて通っていた小学校の校庭にも日時計があったので懐かしい。

その後約3500年前に水時計が誕生した。
いわゆる砂時計にも似た仕組みで、穴の空いた容器から水が流れ出て、水の減り具合で時間を測っていた。これは太陽が出ていない時でも時間が測れるというメリットがある。
それから大分経った6世紀頃に燃焼時計が使われるようになった。ローソクなどを使ったものがこれに当たる。現代でも非常用ローソクなどは燃焼時間が記載されており、ほぼ同じものと考えて良い。当時は時間が測れるだけでなく、照明を兼ねていた点でも燃焼時計は便利であったようだ。

砂時計もかなり古い歴史がありそうに思えるが、登場したのは14世紀ごろと言われている。揺れにも強く、航海が増えていったその時代は特に重宝されるようになったのだろう。

機械式時計はというと、最初に誕生したのは13世紀頃のヨーロッパ。
ただ、とても持ち運びができるサイズではなく、それから2世紀後、ゼンマイ式が発明されて初めて携帯できる時計が生まれたのである。

そこから精度の向上、小型化の一途を辿るが、1800年頃のトゥールビヨンの誕生で時計の進化を2世紀早めたと言われている。天才時計師アブラアン-ルイ・ブレゲが、時計がどんな姿勢でも安定した精度を保てる技術を発明実現させたのである。

今から半世紀前にクオーツが誕生してからは、精度とコスト面では敵わないが、トゥールビヨンは今でも多くの人を魅了し続けている。

さて、壁掛け時計に話を戻すと、最近時計を探していたところ、デコイラボ(ウェブページ:https://www.colorfulwolf.jp)という竹で作られた温かみのある置き時計を見つけた。
調べてみるとアメリカ在住の日本人デザイナーの作品らしく、時計の温かみの原点に妙に納得した。

もう一つ惹かれたのが、FLYTE(ウェブページ:https://flytestore.com/pages/story-levitating-timepiece)の浮いた球が時計の針代わりに動き続けるとてもスタイリッシュな壁掛け時計。
蔦屋家電で見かけて以来、気になっている時計の一つである。

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