オン・オフの切り替え方
ROSSO 2021.04.30
「新型コロナウイルスの感染拡大」このことばから始まるものを、もういくつ書いただろうか。そして、きっと多くの方が、日々報道されるコロナウイルスのニュースに辟易し、これまでと様変わりしてしまった日常を受けて入れて過ごしているのだろう。
しかし、なってしまったものは仕方がない。そのため、これからの日常を少しでも楽観的かつ快適に過ごすためには、現状を受け入れるだけでなく、常日頃の行動の「オン」と「オフ」を使い分ける必要がある。
一般的にこの話になると、仕事での場面を「オン」、プライベートや自宅での自分を「オフ」と使い分けることが多いだろう。もちろん、そのような使い分けも考えられる。
しかし、今一度再考してもらいたい。果たして、「仕事をオンの気持ちでする(本腰入れる)ことが有効なのか?」「自宅や友人などと過ごすプライベートの場面はオフの気持ちになっている(くつろげている)のか?」と。
事実、私は「仕事=オン」「プライベート=オフ」のような使い分けをしてない。というよりも、そんな器用に気持ちを整理したり、区別できたりしないのだ。
そのため、私はオン・オフを切り替える際に、「具体的な行動」で分類している。
例えば、私が仕事の場面で日常的に意識している「オン」についてお伝えしたい。
・対顧客・取引先など、利害が発生する場面(打ち合わせ、商談など)
・金銭が伴う業務をしているとき(入出金、金融取引など)
・お酒の席
この3点だけである。その他の場面については、基本的に頭のスイッチを切っている「オフ」の状態であるし、オンにしなくとも、ある程度のパフォーマンスは発揮できると自負している。
それに、持論であるが、日々行うすべての業務が重要であるとは考えていない。現在世にある仕事の中で、自動化・効率化できる仕事は無数にあるし、多くの人がそれについて重要視していないだけで、組織に不要な仕事は多くあると考えている。
しかし、先ほどお伝えした3つの項目については、自身の行動の癖や他者の行動パターンを分析した結果、リターンとリスクの観点から押さえておいた方が良いと判断した。私は常にこうやって日々の行動の重要性を決定している。
ちなみに、私の「オフ」についてもお伝えしたい。私のオフは以下の場面である。
・ゲームやドライブなどの趣味に時間を費やしているとき
・家に1人で居るとき
・散歩やランニングなどの運動しているとき
・ホテルステイのとき
これらの共通点は、どれも「1人でできること」である。つまり、私の場合、気持ちをオフにできるのはその時間を1人で共有しているときだ。
私以外の誰かがいると、どんなに仲の良い友人や気心許せる人であっても、僅かであっても気遣いや配慮が出てしまい、結果的に安らげたり、リラックスできたりすることがないのだ。
ただ、私は「どうすれば自分はリラックスできるか?」「どうなったら仕事のことを考えてしまうのか?」を理解しているため、それらを意識的に使うことで、いつでもオン・オフを切り替えることができる。
そうはいっても、私も未熟な人間の1人である。仕事の重要性や緊急度によっては、気持ちをオフにしたくても常に仕事のことを考えてしまい、24時間頭がオンのままのときもある。
そんなときにいつも心に留めるのが「完璧(主義)にならない」ということである。第一、人は理想的なロボットのように、可視化されたデータを常に最善の行動や決断で進行できるわけでもなければ、その判断した内容を完全に遂行することもできない。
したがって、完璧なプロセスを踏んでも、完璧な結果が出るとは限らないということを頭で理解しなければならない。私はこれを気付かされる場面と多く出会した結果、常にこのワードを心に刻むようにしている。