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富裕層の私が一番お金を使っている物とは

ROSSO 2021.03.12

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私は金融機関で働く父親の影響で、 幼少時代から経営者や個人事業主、大企業の方々などと触れ合う機会が多かった。
その属性の方々の影響なのか、はたまた父親の影響なのか定かではないが、私は子どもの頃から大の車好きだ。
これまでに国内外のレースに出向くだけでなく、私自ら合計40台以上の車を乗り継いだり、現在もなお継続的に収集したりしているのだ。

特に私が好んで乗ったり集めたりするのは、海外メーカーから発表されるSpeciale(スペチアーレ)モデルや、フラグシップモデルと呼ばれる、 最上級かつメーカーの代名詞的存在とも言えるデザインや性能を有する、いわゆる「スーパーカー」「ハイパーカー」である。

これらの海外メーカーのモデルは、世界各国で開かれるワールドプレミアやフェスティバル、モーターショーで発表させることが多いため、車ファンなら一度は動画やニュース等で目にしたことがあるかもしれない。

では、なぜこれほどまでに私を魅了するのか?一番の理由は、「一台の車は、人々の憧れや好奇心・競争心など、あらゆる要素を掻き立ててくれるデザイン性や世界観を感じさせてくれるから」である。

車好きの私としては、 国内メーカーが海外メーカーと比べて魅力的な車が作れてないなどと発言する気は毛頭ない。 事実、これまでに国内メーカーの車を所有していた経験もあれば、現在後世に残したい車として乗らずに保存している車も存在する。

ただ、私の興味や興奮を引き出してくれるのは、フェラーリやランボルギーニ、ロールスロイスなどと言われる独自のデザイン性を有するスーパーカーであり、その中でも通常のプロダクションモデルとは異なり、特別を演出するモデルなのだ。

二番目の理由は、 容易に手が届かないがゆえの「特別感」や「希少性」である。
結論からお伝えすると、スペチアーレやフラグシップなどのモデルは、購入さえできれば、相当のことがない限り購入時点より高く売却できるため「バリュー」、つまり投資的価値が高い。

特別なカスタマーに販売が許される特別なモデルは、世界に一つだけのオリジナルにできるばかりか、 生産される台数にも限りがあるため、はじめから需要と供給のバランスに偏りが生じる。そのため、購入できない人の方が圧倒的に多い。

したがって、オークションマーケットに出品されれば、高確率で高値にて売買されることが多い。 現に、これらの特別モデルだけを集めるコレクターは日本国内にも数多く存在し、世界に目を向ければ、 欧米や中東を中心にかなりの数見受けられる。羨望の眼差しというだけではなく、特別モデルは投資としての価値もあるのだ。

三番目の理由は「先進性」である。特別モデルのデザインは、これまでに類を見ない斬新さや美しさを兼ね備えていることが多い。
メーカーによっては、過去のデザインを現代に蘇らせたものや、リバイバル的な要素を含むデザインのものまで存在する。

また、スペック的な側面においても、最新の技術を搭載しているため、これらのモデルを購入する顧客を満足させるには十分の内容となっている。

当然これらのモデルを購入する顧客は、購入できるだけの財力を有するだけでなく、そのブランドや車に対する愛着があることは間違いない。ただ、おわかりの通り、発表されるまでは必ずしも顧客を満足させられる確証があるわけではない。

にもかかわらず、毎回購入段階になると、金額も全容も定かではないのに即日購入枠が押さえられていたり、販売枠が埋まったりしている。それらを踏まえると、いかにこれらのモデルに期待感が込められているのかがわかる。



スーパーカーやハイパーカーとなると、購入金額も桁違いである。 また、ものによってはいくらお金があったとしても、各国ごとに割り当て台数が決まっており、 その権利を獲得するだけでも相当な競争を勝ち抜かねばならないこともある。そのためには、あらゆる人脈や情報網を整備する必要があるだろう。

ただ、私はそういった手間をかけたとしても、 今後も自分の範囲内で購入できる特別モデルは手に入れたいと考えている。なぜなら、私自身の満足度を最大限高めたいことだけでなく、後世に対してこの時代に存在した歴史物の一つとして継承したいという思いがあるからである。

したがって、財が尽きない限り、これからもスペチアーレやフラグシップモデルと呼ばれる車を、全身全霊をかけて収集していきたい。

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