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富裕層の私が好む意外かもしれないホテル

ROSSO 2021.03.12

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今回紹介するのは「好きなホテル」である。私の率直な意見を書かせて頂きたい。富裕層であれば、リッツ・カールトンやグランド・ハイアット、 アマンなどの外資系高級ホテルや、帝国ホテルやホテル・オークラ、ホテル・ニューオータニなどの格式高い国内ホテルを挙げる人が大多数だろう。

ただ、私が今回おすすめするのは「アパホテル」である。

この名前を聞いて呆気に取られた人も多いだろう。それもそのはずである。アパホテルであれば、 わざわざ富裕層サイトの記事として読む必要などないし、あえてここでアパホテルの素晴らしさについて聞かなくても「すでに知っている」と思う人が多数を占めるからである。

にもかかわらず、なぜここであえてアパホテルを好きなホテルとして挙げるのか? それは、私の職業も起因している。

私は事業の一環で、不動産投資や不動産管理をおこなっている。そのため、アパホテルを単なるホテルとしてではなく、立地やサービスも踏まえ、ビジネスとして見ているのだ。

先述した外資系高級ホテルや国内老舗ホテルは、1泊あたりの宿泊費は数万円からと、大衆の人が簡単に泊まれる金額ではない。また、部屋の備品やホテル内の設備、テナント一つをとってみても、 すべてが高級であったり、立地やネームバリューに見合ったりしたものとなっている。

その一方で、アパホテルは学生や社会人、ツーリストなど、どの属性であっても容易に泊まることができる価格帯であるし、 この記事を読んでいる方も、一度は宿泊したことがあるのではないかと思う。現に、私はこれまでに累計の宿泊ポイントが20,000を超えるほど、アパホテルを愛用している。



そんな私が考えるアパホテルの凄さは、 なにより利便性の高さである。都内であれば、主要駅だけでなく、あらゆる駅の近くにアパホテルがあると言っても過言ではない。

また、近年では室内における内装や設備も従来のようなシティホテルのようなものではなく、宿泊する上ではまったく遜色ないレベルにまで高まっている。 そして、あらゆる客層をターゲットにしているため、部屋の広さが選択できるだけでなく、ホテルによっては大浴場やレストランなども備わっている。

ただ、ここまでの話であれば、正直なところ他のシティホテルや大手ホテル系列でも見受けられるだろう。 では、なぜアパホテルを称賛するのか? それは付加価値の高さである。

アパホテルは、不動産自体の取得単価を抑えるために、 変形した土地であってもホテルを建てることができる企画力や技術力がある。 私が考えるホテルにとって大切なものは、建物の立地と部屋の価格である(人によっては、室内の清潔感やサービス内容を重視する人もいるかもしれないが……)。

ただ、ビジネスシーンや旅行のときを思い浮かべてもらいたい。ビジネスや旅行の際にホテルを使うとなると、 当然主要な駅から近い方が、仕事がしやすかったり、移動の選択肢も充実したりする。 しかし、それだけに重点を置いてしまうと、結果的に部屋の値段が高くなってしまい、ビジネスや旅行自体の総支出を圧迫しかねない。それでは本末転倒である。

しかし、スタンダードレベルが高いアパホテルであれば、低いコストであるにもかかわらず、 主要駅など高立地の場所に宿泊できるため、支出の負担を気にすることその目的を充実させることが可能なのだ。

また、滞在時間を考えても同様の話が言えるだろう。目的によっても異なるが、 仕事・旅行問わず、宿泊先に滞在する時間は、さほど長くはない。 もちろん、これに異論があれば、金額を上げてホテルのグレードを上げれば良いだけの話である。

ただ、比較的費やす時間の割合が小さいホテル費用にお金を出すよりも、 そこのお金を食事や買い物に割り充てることで、 より高い満足度が得られるのではないかと私は思っている。そういった点を加味した上でのアパホテルの立地やサービス内容は申し分ないものだと考えられるし、 費用対効果で見ても問題ないと思っている。



私はホテルなどを含む不動産は、効果的かつ効率的に使われて初めて意味のあるものだと思っている。そのため、高級ホテルや老舗ホテルも一流であることにもちろん変わりないが、 ビジネスや旅行のニーズや嗜好が変化する中で、ホテルの在り方も常に変化しているのではないだろうか。

その点を踏まえると、好立地に建設されているアパホテルは、利用者の需要やニーズに適応しているホテルであり、これもまた一流ではないかと思い、私の好きなホテルとして挙げさせて頂いた。

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