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富裕層は日頃どんな生活を送っているのか?

ROSSO 2021.03.12

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富裕層は、日々どんな生活を送っているのだろうか? 私が知る限り、多くの富裕層は大きく分けて2つのタイプに分類されるのではないかと思っている。

一つ目は、完全仕事型のタイプで、平日や休日を問わず、仕事を中心とした生活リズムで動いている人である。二つ目は、生活リズムの大半をルーティン化させて、効率良く生活している人である。

私は後者型のタイプで、1日の大半の作業や動作がルーティン化されており、極力生活の中で決断したり、何かで迷うようなことはしないように心がけたりしている。

では、なぜ生活にも効率化を求めるのか? 私は日々、自社の経営方針や業務報告、投資対象の選定など、自身の人生にとって重要な内容と向き合っている。そのため、1日が終わる頃にはかなり疲弊していたり、食べる物一つであってもまったく決められない、いわば「優柔不断」になってしまったりする。

そうなると、仕事以外の部分が疎かになったり満足度が低下したりするため、結果的に良いとは言えない。こうなることを防ぐために、自身で考えたのが生活自体をルーティン化することである。

例えば、私は平日休日問わず、毎朝6時から6時半の間に起床する。これは、1日を有意義に使いたいという目的もあるが、その日の前後や体調のことも踏まえ、早く起きることでタスクをこなしたり、準備や情報収集に充てる時間を設けたりするためなのだ。

また、私は起きる時間だけでなく、早朝に何を食べるかもまでも明確に決めている。ここ数年(具体的には5年ほど)は、毎朝バナナとヨーグルト、飲み物は加糖コーヒーと決めている。元々飽きない性格であることも起因しているが、一向に飽きる気配がない。学術論文等で朝食や食べるものによる良いエビデンスが得られれば変更する予定ではある。

ここではその他の詳細には触れないが、朝起きてから何をどの順番で行うかも決めており、今では意思決定や何をするかに悩むことなく、無意識のうちに朝のルーティンを決めることができるまでに成長した。

では、実際に「どんな生活を送っているか」だが、私の午前中はいわゆる「仕事時間」である。具体的には、メールの返信と新聞の読み込みから始まり、株式投資の取引時間(午前9時)になればパソコンの前に張り付き相場を眺めたり、必要に応じて会社に出社したりすることにしている。

私は富裕層だからといって、午前からお茶を楽しんだり、優雅にプールに行ったりしているわけではない。むしろ、一般の方よりアグレッシブに仕事したり行動したりしているため、むしろ贅沢な生活からはかけ離れているかもしれない。

このスタイルは、休日でも同様である。休日の場合は仕事がない分、朝から家の周りを1時間以上かけて散策したり、天候によってはドライブに出かけたりしている。したがって、休日だからという理由で朝遅く起床したり、ルーティンが変わったりすることはなく、ここ数年は常に同じことを繰り返している。



では、午後は何をするのか? 基本的には、午前中のようなルーティンから一度距離を置き、新たな発見や探究心のため、非効率なことや日常的に不必要なことをしている。

例えば、ゲームや漫画がある。ゲームや漫画は多く人にとって娯楽の一部だろう。しかし、見方を変えれば、家にいながら新たな価値観や意見を吸収することができるものである。したがって、私にとってゲームや漫画とは、ただ楽しむ娯楽ツールではなく、先進的なアイデアをインプットする場面であり、多様な価値観を受け入れるために不可欠な要素なのだ。

「深く考え過ぎでは?」とあらゆる人に言われるが、こういった訓練を日頃からすることで、日常にあふれた「当たり前」や「常識」から自身の意見を切り離して考えることができる。また、自身の価値観や多様性を深化させることができるだけでなく、キャパシティを広げることにもつなげていくことが可能だ。

このような趣味の時間においても、自身の領域やアイデアを広げることを習慣化し、公私にわたって好循環のサイクルを作り上げることで、日々の満足度を高める努力を常にしている。

好きなものを買ったり美味しいものを食べたりすることで、自己顕示欲や満足度が高まることは大いに同意できる。しかし、考え方によっては、そうしたお金の大小に固執せずとも、見方次第で日々の楽しさは何倍にも膨れ上がらせることができるのだ。

今回は私の日常にある一例を切り取ってお話ししたが、現にこのような考え方を構築することで、富裕層になれたと思っている。
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