

人気のグランピングにも!趣味と節税を兼ねる「無人島」を購入するメリットと注意点
焔(Homura) 2021.02.21

首都圏では緊急事態宣言が続いている中、YouTubeなどでもソロキャンプなどアウトドア系の動画が人気になっていますね。
どちらかというとインドア派の私ですが、リゾート感覚が味わえるグランピングなどにはとても興味を惹かれます。
キャンプ好きが高じて自分用の山を買う方も増えてきていますが、できれば自分だけの無人島を買いたいと考える方も少なくないようです。
何もない無人島に自分の好きなような施設や設備を準備していく、子供時代に戻ったような冒険心と夢を感じますね。
実は私自身、以前に節税目的として無人島の購入を勧められたこともあります。実際に「無人島を購入する」というのはどういうことなのか?今回のブログのテーマです。
無人島を購入するメリットはたくさんあります
島を自分の好きなように使える
無人島を購入する1番のメリットは、何と言っても島をまるまる1つ自分の好きにできるということでしょう。別荘を建ててバカンスに使うのはもちろん、キャンプ・グランピング施設を設立して「無人島生活を体験できるレジャー」としてビジネスをする人もいるようで、その使い道はアイデア次第と言えます。
相続税対策
多くの資産を持っている方こそ気にしなければならない相続税。その対策として不動産を購入するというのは多くの方が実践していることですが、その中でも無人島は次の理由から適正が高いとされています。・価値が下がりにくい
使い道の少ない無人島は、国からの評価額こそ高くはありません。しかしそもそもの数に限りがあることから希少性が高いとされ、価値が下がりにくいという特徴があります。
・固定資産税が安い
国からの評価額が低いため、そこから算出される固定資産税もそこまで高くありません。無人島1つで年2~3万程度、多くても10万円程度と、無人島を買える方なら問題なく支払える額にしかなりません。
無人島を購入するときの注意点
現金一括払いである必要
無人島は登記簿上「山林」「雑種地」であり、国からの資産価値や評価額が低く、その上、流動物件ではないため、島を担保にローンを組むことができません。そのため購入の際は現金の一括払いが基本になります。無人島の購入はある程度の資産を持っていなければ難しいというわけですね。
インフラ整備が必要
もともと人の住んでいない無人島には、当然ながら使える電気や水道などがありません。無人島の購入後は、自分なりにインフラを整えることになります。サバイバル感を残すならテントなどの最低限で済みますが、普通の家屋と同じように暮らしたいなら、まず建物を作り、他にもソーラーパネルによる発電、雨水の濾過システム、バイオトイレなどが必要になります。1000万円を超えることも珍しくないでしょう。
※以前に人が住んでいたことがある場合、その時のインフラが残っている場合もあります。
購入費以外の各種費用がかかる
上でもお話してきた固定資産税・インフラ整備などもそうですが、無人島は購入して「はいおしまい」ではなく、その後にさまざまな費用がかかるものです。固定資産税・インフラ整備費の他にも、必要になってくるのは主に登記代・漁業組合への協力金です。
無人島生活は、船で現地に向かったり、桟橋を作ったり、海産物を採ったりなど海に関わる行為が多いことから、必然的に漁業組合と関わります。そのため地元の組合とは良好な関係を保っておいたほうが良いでしょう。漁業組合への協力金は、初回に100万円ほど、その後に年間で10万円ほどかかります。
なお登記代はその時限りで10万円程度です。
無人島の購入方法や価格など
無人島を購入するには不動産会社に相談します。中には無人島を専門に扱っている会社というのもあるようです。既に衛星画像アプリなどで見ていて「どうしてもこの島が欲しいんだ!」というものがあった場合、その島が属する都道府県の法務局に問い合わせると所有者が分かります。
個人所有だった場合には交渉も可能ですが、当然トラブルも起きやすくなるため気を付けましょう。無難に入手するにはやはり不動産会社への相談が1番です。
無人島の価格は、タイミングが合えば1000万円以下で買える物件も出てくる一方で、諸々の質を求めるなら数億になることもあります。
物件の価格は立地、大きさ、その他の特徴によって変わります。アクセスが良ければ良い程、大きければ大きい程高くなり、また景色が良い、ビーチや平原があるなどの特徴で加算されていきます。