Blog
Blog

人間ドックと日本の医療

ANNE 2021.02.20

Pocket

様々な医療機関で健康診断や人間ドックを受け、ホテルのような病院から、有名だが施設はかなり年季が入っているところまで多く経験してきた。
その中で感じたことをシェアさせていただきたい。また日本の医療についても少し触れさせていただきたい。

まずは、聖路加国際病院※1。
1954年に日本で初めて人間ドックを行った病院の1つということだけあって、全体的に丁寧で、居心地が良い。宿泊ドックは一週間のコースもあるほどの徹底ぶり。
※1 ホームページ:http://hospital.luke.ac.jp/guide/ningen-dock/rest-dock.html


丸の内にあるアムス丸の内パレスビルクリニック※2。
こちらはホテルのような作りになっている。いくつもの待合スペースがあり、一席一席が窓に面しており、皇居を一望できる素晴らしい眺めの場所や、本がとても充実しているサロンのようなスペース、 そして検査終了後のフリードリンクサービスとおもてなしを感じさせるクリニックである。ただ、今まで経験したところよりも一つ一つの検査が丁寧であったことはありがたい反面、バリウム検査も然りで辛かった記憶もある。
※2 ホームページ:http://www.ams-dock.jp/palace/



バリウム検査に対しては昔から違和感があった。未だに人間ドックではセットになっている場合が多いが、 その効果は如何程か。
バリウムを飲むことによる健康被害の方が気になるほどだ。実際、海外でバリウム検査を行なっている例をあまり聞かない。
日本がそれだけ丁寧に検査をしているからなのか。いや、もっと複雑な事情があるらしい。そもそもバリウム検査は日本が発祥の地だというから、なるほどと思った。
日本の医者もバリウム検査を遠慮する声をよく聞く。 胃がんを発見するのが目的だが、早期の胃がんは粘膜面の凸凹が少なく、バリウム検査で発見することは困難。
怪しい場合は胃カメラ検査を勧められるので、最初から胃カメラの方が効率的ではと思う。バリウム検査の効果以上に、消化器官が弱い方の場合、 飲んだバリウムが簡単に排出されず、腸閉塞になるリスクがあるため、その方が怖い気もする。
いずれにしても、当たり前のようにセットされているものでも、時には疑ってみることも大事かもしれない。自分の身体の責任を取れるのは自分しかいないのだから。

Pocket