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資産価値のあるヴィンテージギター!Martin社のフラグシップモデルとして君臨する「D-45」

焔(Homura) 2021.02.09

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年齢に関係なく音楽好きな方は多いと思いますが、私自身ヴィンテージギターのコレクションを趣味としております。また年甲斐もなく趣味が高じて自分のバンド用のレコーディングスタジオまで作ってしまった過去もあります。

集めているのはアコースティックギターで有名なMartin(マーチン)ブランドのギターですが、ヴィンテージモデルであれば投資対象にもなります。(現在ヴィンテージアコギ12本、エレキ8本を所有しております:2021年2月4日時点)

例えばMartin社のフラグシップモデルとして君臨する「D-45」ですが、世界を代表するようなアーティストからも、絶大な支持を得ているモデルの1つです。

現在私が所有しているD-45は1969年に生産されたものです。10年ほど前に購入した時は200万くらいだったと思いますが、現在では300万程度で取引きされているようです。

「ヴィンテージ」と「中古」では価値が全く異なります。時がたてばたつほど価値が上がるもの、それがヴィンテージギターです。

趣味でギターを弾いてみたい、そんな方はせっかくなら「世代をまたいだ」資産となるギターを持たれてはいかがでしょうか?

シリアルナンバーで管理されているのがMartin社ヴィンテージギターの価値




https://www.j-guitar.com/products/list.php?brand=808&modelyear=1970

現在ギターを生産しているメーカーは世界中に数多く存在しますが、Martin(マーチン)ブランド以外はヴィンテージであってもそれほど価値はありません。

その秘密はボディー内に記された製造番号にあります。この番号さえわかれば、いつ生産されたものか間違いなく知ることができます。(全て連番での生産になっています)

日本ではクロサワ楽器が正規の輸入代理店となっていますので、店に行けば実際にヴィンテージギターを見たり、実際に手に取って音色を比べることもできます。

ギターは高価なバイオリンと同じで湿度の管理などがとても難しい楽器でもあります。

とくに湿気の多い日本では油断をしてるとすぐにネックが反ったりしてしまいますので、私も時々調整のためにクロサワ楽器を訪れたりしています。
また同じD-45でも、1980年以降のモデルはそれ以前のものとと比較すると価値は下がってしまいます。

生産年度によって価値が変わるD-45!1980年以降のヴィンテージは対象外

Maritinがギターの製造を始めたのは1833年ですから200年近い歴史のあるギターメーカーです。

1980年以降のMartin社のギターは、それまでの職人による手づくりから工場での大量生産に移行された時期となります。(シリアル番号で言いますと「430300」以降のものです)

それまでは毎年数千本だった生産本数が2012年には10万本を超えるようになりましたが、結果クオリティーが下がってしまい、また個体差によるバラつきも目立つようになってきました。

参考までに年度ごとのシリアル番号はこのようになります。
1965年 207030~
1970年 271633~
1975年 371858~
1979年 419900~

これはD-45モデルに限ったことではなく、有名なD-28やD-35でも同じです。したがって将来的な価値も含めて購入を検討されるのであれば1980年以降のものは避けられた方がいいかと思います。

他のモデルでおススメはD-28の1970年代~それ以前のギターです

またMartin社のモデルの中で一番生産本数の多いのがD-28シリーズです。D-45の特徴はそのキラキラした音色と大きなボディーが醸し出す「胴鳴り」と「倍音の美しさ」につきます。

弦と弦が共鳴し合う倍音、さすがにハイエンドモデルのD-45は一度聴くだけでもその魅力に惹かれることでしょう。

D-28の音色は全く異なります。ミドルや低音(5,6弦)の主張が強いのが特徴です。Martin社の定番ともいえるのがこのD-28シリーズです。

私が所有しているのは1964年と1972年のものですが、現行品(新品)と弾き比べると「鳴り」の差は明確です。

まとめ

ギター(木)は生きて呼吸をしているといわれています。ヴィンテージギターは弾き続けることでより鳴るようになります。

半世紀以上前に作られたものが、年を重ねることに価値が上がっていく、それがMartin社がアコースティックギターで世界中のアーティストから愛される理由です。

もし誰かのプレゼントにギターでも、あるいは自分で弾いてみたい、とお考えでしたら是非Martinブランドに拘ることをお勧め致します。

そしてヴィンテージを検討されるのであれば必ず1980年以前のものだけを探されるのがいいでしょう。
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